2017年 「ハルク・プロ 感謝の夕べ」開催

2017/12/11

毎年恒例の「ハルク・プロ 感謝の夕べ」が東京都・立川グランドホテルで開催された。
今シーズンのハルク・プロは最高峰クラスJSB1000クラス:高橋巧、J-GP2クラス:水野涼、JP-250クラス:上原大輝と3クラスでチャンピオンを獲得した。会場には例年にも増して大勢のお客様がお祝いに駆けつけた。

「ハルク・プロと言うチーム名で参戦を開始して今年で30年目になります。その30年の節目に念願だった最高峰クラスのチャンピオンを獲ることができました。これもひとえにみなさまのおかげだと感謝しています。1988年から参戦を始めて継続して参戦している唯一のチームになってしまいました。これまで数多くのチャンピオンシップを獲得できたのもみなさまに支えていただいたおかげです。ありがとうございます。」と本田重樹会長から挨拶。

続いて、ハルク・プロのライダーによる今シーズンの結果報告が行われた。

先ずは最高峰クラスのチャンピオン高橋巧。「一年間ありがとうございました。ハルク・プロから参戦して8年目にしてやっとチャンピオンを獲ることができました。今年の反省点を活かして、自分の納得がいく結果を残して来年もチャンピオンを獲れるように頑張ります。来年も応援をよろしくお願いいたします。」

「今年はJ-GP2参戦2年目、昨年は1勝もできずに悔しいシーズンを過ごしましたが、今年は開幕から3連勝、年間で5勝を挙げてシーズンを通して強い走りができたかな、と思います。また鈴鹿8耐やMoto2へのワイルドカード参戦などたくさんの走行機会をいただいてライダーとして成長できたと思います。来年、どのクラスでもチャンピオンとして気負いせず強い走りを魅せられるように頑張ります」と水野涼。

 

「今年はたくさんの方々の支えのおかげで全日本ロードレースとアジアロードレース選手権のダブルエントリーに加え、鈴鹿8耐でも走ることができました。しかし、自分の思ったとおりの結果は残すことはできませんでしたが学ぶことが多く、自分自身も成長できたシーズンだったと思っています。今年学んだ事を活かして来年もしっかりと走りたいと思います。」と名越哲平。

「今年のレースは反省だらけでした。来年もレースはやりますがクラスは変えて参戦する予定です。51歳になりますがもう少し頑張って走りますので応援をよろしくお願いします」と51歳とは思えないほど若い赤間清がコメント。

「今年からハルク・プロで走らせていただきました。サポートしていただいたみなさまに感謝をお伝えしたいと思います。ありがとうございました。おかげさまでチャンピオンを獲得することはできましたが課題もまだまだたくさんあります。アタマでは課題を理解していたつもりでも走りに活かすことができなかったので来年はしっかりと克服してレベルの高いレースをしたいと思います」と弱冠二十歳の上原大輝が挨拶。

ここで、高橋巧から本田重樹会長へサプライズプレゼント。「8年もかかっちゃいましたけどやっとチャンピオンを獲ることができました。感謝の気持ちです」と、キレイなガラスエッチングの盾がプレゼントされた。
「ここで泣く場面?」と笑いでごまかしていましたが本田重樹会長はすごく嬉しそうな笑顔。

ハルク・プロ出身で来年はいよいよ日本人として2014年以来のフル参戦となる中上貴晶も来場。来季への意気込みを語った。「大勢の皆さまのおかげで来シーズンMotoGPにフル参戦することになりました。厳し世界だと思っていますので今まで以上の努力が必要です。このシーズンオフ、自分を厳しく追い込んでトレーニングを積み、来シーズンのスタートダッシュを切れるように頑張ります」

同じくハルク・プロ出身でMotoGPフル参戦を果たした中上の先輩でもある青山博一も来場。来季は今年中上が所属していたチーム・アジアの監督として世界を回る。「来年からチーム・アジアの監督として参戦します。自分がライダーとして来られたのはチーム、スタッフ、サポートしてくださった人たちのおかげです。今度は監督としてみなさまへの恩返しのつもりで若手ライダーの育成に尽力したいと思います」とコメント。

今年の感謝の夕べには中上、青山博一ともう一人、ST600クラスで3度のチャンピオン、J-GP2クラスの初代チャンピオンを獲得した小西良輝も京都から駆けつけた。華々しく盛り上がった会は、本田光太郎社長から中締めの一本締めで締めくくった。

「ハルク・プロ参戦の30年目の節目に3クラスでチャンピオンを獲ることができました。これもひとえにみなさまがたのご協力があったからこそだと心より御礼申し上げます。ありがとうございました。これからもご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。」

来季の体制発表はなかったが、ハルク・プロのますますの活躍に期待がかかる。

Photo & text :Toshiyuki KOMAI