2016全日本ロードレース 第2戦 鈴鹿サーキット 決勝レース

2016/04/26

AI2Q7012全日本ロードレース第2戦鈴鹿「NGKスパークプラグ SUZUKA 2&4 RACE」の決勝レースが行われました。
今大会は200km・35周のセミ耐久レース。最低1回のピットインが義務づけられていて、どのタイミングでピットインしてくるのかチーム戦略も観戦上の楽しみのひとつです。

スプリントな耐久レースと呼ばれるだけあって、序盤のめまぐるしい順位変動はまさにスプリントレースでした。そしてその開幕戦を制したのは#1中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)でした。

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昨夜から降りだした雨は朝方には上がりましたがかなりの降雨量でしたので朝のウォームアップ走行はハーフウェット路面でした。その後天候は回復し決勝レースが行われる頃には晴れ。しかしかなりの強風で金曜日と同じようなコンディションでした。

12:45、鈴鹿8耐でお馴染みのルマン式で35周の決勝レーススタート!

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ホールショットは#634高橋巧(MuSASHi RT HARC-PRO.)が奪います。続いて#104山口辰也(TOHO Racing)、#87 柳川明(TEAM GREEN)、#12津田拓也(ヨシムラ スズキ シェルアドバンス)、#7 野左根航汰(YAMALUBE RACING TEAM)の順に第1コーナーに進入。そして、予選12番手だった#71加賀山就臣(Team KAGAYAMA)が一気にジャンプアップ!6番手で西コースへ向かいます。

ポールポジションの#1中須賀はスタートで出遅れ、6番手でオープニングラップを通過、予選5番手の#090秋吉耕佑(au & テルル・KoharaRT)はエンジンがかからず最後尾まで下がってしまいます。(怒濤の追い上げで12位フィニッシュを果たします!)

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1周目の130Rで#87柳川が#104山口をかわして2番手浮上、時速300km/h超の新型ZX-10Rの速さを活かしてホームストレート上で#634高橋をもかわしてトップに浮上します!しかしすかさず1コーナーで#634高橋が抜き返して再びトップに浮上。
さらに序盤の激しい順位変動は続きます。2周目のデグナーひとつめ、その先のヘアピンで#12津田が#104山口、#87柳川をかわして2番手浮上、さらに最終シケインで#634高橋のインに飛び込みトップに浮上します!

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スタートで出遅れた#1中須賀はヒタヒタと順位を上げ、2周目のシケインで#87柳川を、3周目のホームストレート上で#634高橋をかわして2番手まで上がります。

#87柳川も黙っていません、4周目の裏ストレートで直線の速さを活かして#1中須賀をパス、しかしシケインで#1#中須賀が#87柳川を抜き返す、激しい2番手争いを展開。#12津田、#1中須賀、#87柳川のトップ3はその後13周目まで順位を変えずに走行します。#1中須賀はペースが上がらないのか、敢えて抜かないのか、その真意がわかならないまま周回が続きます。

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その後方では若手育成プログラムの#7野左根が#634高橋を追い上げ、6周目のヘアピンで#63高橋をパス、単独で4番手走行となります。

13周目、いち早く#634高橋がピットイン!誰もが驚くタイミングでピットインしてきました。序盤にピットインして後半に仕掛ける作戦のようでしたが思うようにペースが上がりません。

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12周目辺りからバックマーカーが出てきます。実は#1中須賀はこのバックマーカーが出てくるのを待っていました。前にバックマーカーの集団がいるのを見つけるや、130Rで#12津田をパス、ついにトップ浮上!

しかし#12津田も引きません。ここで抜かれたらどんどん逃げられてしまうと思った津田は、シケインで勝負に出ます。思い切りブレーキングを遅らせて進入しましたが止まりきれずオーバーラン、その間に#87柳川にもかわされ、3番手に順位を落としてしまいますが16周目のS字で再び#87柳川を抜いて2番手に戻ります。

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トップに立った#1中須賀はその後もバックマーカーがいるにもかかわらず2分7秒台を連発、そして16周目には2分7秒112の驚速タイムで後続との差を広げていきます。
18周目、#12津田がピットイン、19周目に#1中須賀、20周目に#87柳川がピットイン、#1中須賀は2番手に6秒以上のマージンを築いてピットインしたため、#87柳川に抜かれることなくトップでコースに復帰します。トップ#1中須賀、#12津田、#87柳川、#7野左根、#104山口の5台は順位を変えずに走行を続けます。

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予選12位、ロケットスタートで6番手まで上がった#71加賀山は、序盤から中盤にかけ単独7番手を走行します。16周目、比較的早めにピットインした加賀山のチームがピット作業を13秒の速さで終え、このピット作業が後ほど活きてきます。上位陣がピットインをする中で順調に順位を上げ、25周目に#634高橋をかわして6番手まで浮上します。

レース終盤の29周目、最終コーナーで転倒したマシンがタイヤバリアに衝突して赤旗中断、そのままレース成立となりレースは赤旗で終了。

AI2Q7305優勝は#1中須賀、#12津田、#87柳川、#7野左根、#104山口のトップ5となりました。

やはりレースをリードしたのは#1中須賀、ですが#12津田は昨シーズン後半戦よりもその差を縮め、#87柳川は新型マシンを投入していきなりの表彰台です。

AI2Q6743全日本ロードレース第2戦「NGKスパークプラグ SUZUKA 2&4 RACE」の決勝レース」の上位10位結果は以下の通りです。

優勝:#1中須賀克行 YAMAHA FACTORY RACING TEAM
2位:#12 津田拓也 ヨシムラスズキシェルアドバンス
3位:#87 柳川明 Team GREEN
4位:#7 野左根航汰 YAMALUBE RACING TEAM
5位:#104 山口辰也TOHORacing
6位:#71 加賀山就臣Team KAGAYAMA
7位:#634 高橋巧 MuSASHi RT HARC-PRO.
8位:#26 渡辺一樹 Team GREEN
9位:#49 渡辺一馬 FCC TSR Teluru
10位:#32 今野由寛 MotoMap SUPPLY

photo & text : koma

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