2017 全日本ロードレース 第4戦 もてぎ JSB1000クラス 決勝レース

2017/06/14

野左根航汰JSB1000クラス初優勝!圧倒的な速さを見せた中須賀克行だったが

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#5 野左根航汰(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)がJSB1000クラス初優勝を飾る!2位には開幕2連勝で勢いに乗る#634高橋巧(MuSASHi RT HARC-PRO.)3位には#12津田拓也(ヨシムラスズキMOTULレーシング)が入った。#1 中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)は圧倒的な速さで独走、誰もが優勝を確信していたファイナルラップに周回遅れと接触転倒のアクシデント。

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全日本ロードレース第4戦「TWIN RING MOTEGI SUPERBIKE RACE」の決勝レースが開催された。栃木県:ツインリンクもてぎで開催された。梅雨入り宣言がでたもののこのレースウィークは好天続き。決勝レース当日も朝から快晴、気温も路面温度も上昇した。

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14:25、23周の決勝レーススタート!ホールショットは中須賀が奪う。ロケットスタートを決めたのは#88清成龍一(MORIWAKI MOTUL RACING)予選4番手から2番手にジャンプアップ、3番手#634高橋巧、4番手野佐根、5番手津田の順に第1コーナーに進入する。中須賀はオープニングラップから飛ばすが、清成がピタリと背後につく。5コーナーで野左根、津田が高橋をかわす。オープニングラップは、トップ:中須賀、2番手:清成、3番手:野左根、4番手:津田、5番手:高橋巧、6番手:#72高橋裕紀(MORIWAKI MOTUL RACING)、7番手:#23渡辺一馬(Kawasaki Team GREEN)、8番手:#104山口辰也(TOHO Racing)、9番手:#46松﨑克哉(Kawasaki Team GREEN)、10番手:#9藤田拓哉(YAMALUBE RACING TEAM)のトップ10

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中須賀は2周目から1分49秒台に入れる。高橋がヘアピンで津田をかわして4番手に浮上。4周目のホームストレートでペースが遅れ始めた清成を野左根がパス、2番手に浮上すると、ヤマハファクトリーがワン・ツーを築く。

中須賀と野左根は1分49秒中盤のタイムで周回、中須賀の常勝パターンである先行逃げ切りを許さず野左根が食らいつく。8周目、野左根は1分49秒108のファステストラップをたたき出す。それまで1.4秒近く開いていた差が、0.973秒と1秒を切るまで接近する。中須賀も11周目に1分49秒118の自己ベストタイムを出して野左根を引き離しにかかる。

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高橋巧は4周目に49秒台にペースアップ、5周目に清成をパスして前を行く中須賀、野左根を追う。しかし、9周目には野佐根との差は2.714秒差まで開き、中須賀、野左根、高橋は単独走行となる。高橋の5秒後方に清成、さらに0.5秒後方に津田が続き接近戦を展開、11周目に津田が前にでて4番手となる。

その後順位は変わらず各ライダー単独走行を続ける。

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レース中盤から終盤にかけて中須賀が速い!野佐根の49秒後半から50秒前半のラップタイムに対し、49秒前半で周回。1秒を切るまで近づいた野佐根だったが、16周目には2.589秒差、19周目には4.402秒差にジワジワと広がり、そして5.783秒差で迎えたファイナルラップ。誰もが中須賀本来の速さで独走優勝を確信した矢先のV字コーナー立ち上がりでイン側に寄ってきた周回遅れのマシンと接触転倒。場内から悲鳴が上がる。中須賀はすぐにマシンを起こして再スタートするが9位でチェッカーを受ける。

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金曜日に40度の高熱を発症したという津田は清成をかわしたあとは単独で4番手走行を続ける。その後方にMORIWAKI MOTUL RACINGの清成と#72高橋裕紀の2台が続く。モリワキは開幕から2戦振るわなかったが2台とも予選でQ3に進出、決勝レースでも序盤は2番手走行する活躍をみせた。

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優勝は野左根航汰。全日本ロードレース最高峰クラス初優勝を飾る!2位には高橋巧、3位に津田拓也が入った。
1分50秒後半から51秒台で安定したラップを続けていた#23渡辺一馬(Kawasaki Team GREEN)は、前を行く高橋裕紀との差をジリジリと詰めていく。9周目に4秒あったその差は19周目に0.893秒差にまで詰まり、20周目に高橋をパス、4位でチェッカーを受けた。

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全日本ロードレース第4戦「TWIN RING MOTEGI SUPERBIKE RACE」決勝レース上位10位結果は以下の通り。

優勝:#5 野左根航汰 YAMAHA FACTORY RACING TEAM
2位:#634 高橋 MuSASHi RT HARC-PRO.
3位:#12 津田拓也 ヨシムラスズキMOTULレーシング
4位:# 23 渡辺一馬 Kawasaki Team GREEN
5位:#104 山口辰也 TOHO Racing
6位:#9 藤田 拓哉 YAMALUBE RACING TEAM
7位:#72 高橋裕紀 MORIWAKI MOTUL RACING
8位:#88 清成龍一 MORIWAKI MOTUL RACING
9位:#1 中須賀克行 YAMAHA FACTORY RACING TEAM
10位:#94 浦本修充 Team KAGAYAMA

photo & text : koma

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