2017 全日本ロードレース第5戦 オートポリス JSB1000クラス 決勝レース

2017/06/30

中須賀克行、感涙の今季初優勝!ディレイ、赤旗、混乱のレースを制する

AB6I5402_2#1 中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)が今季初優勝を飾る!勝てた嬉しさか、ほっと安心したのかゴール後には涙を流していた中須賀。それほどここまで長かった。2位に#12津田拓也(ヨシムラスズキMOTULレーシング)、3位に#23 渡辺一馬(Kawasaki Team GREEN)が入った。

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全日本ロードレース第5戦「KYUSHU MOTORCYCLEFESTA 2017」が大分県:オートポリスサーキットで開催された。昨年の熊本地震で大きな被害を受けたため2戦が中止となりオートポリスでの開催は2年ぶりとなる。久しぶりの九州での全日本ロードレースを楽しみにしていたお客さまに水を差すかのような雨模様となったオートポリス。

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前日の濃霧と降雨によるスケジュール変更に伴い、JSB1000クラスの決勝レースは17周に減算された。朝のうちに雨は止み、時より青空ものぞくほど回復した天気だったが、徐々に黒い雲が湧き出てJSB1000クラスのスタート進行が始まる頃には雨が落ち始めるとみるみるうちに路面は黒くなってウェット宣言が出された。

ウォームアップ走行30秒前ボードが掲示される直前、スタートディレイのシグナル。視界不良とのこと。

改めてスタート進行を最初からやり直し、約30分後に決勝レースのスタートが切られた。

AB6I4682_2ホールショットを決めたのは#71 加賀山就臣(Team KAGAYAMA)、#634 高橋巧(MuSASHi RT HARC-PRO.)が続いて第1コーナーに進入する。3コーナーで高橋がトップを奪うとそのままオープニングラップは高橋が制する。3番手は予選7番グリッドの渡辺、4番手は予選12番グリッドの#72 高橋裕紀(MORIWAKI MOTUL RACING)が一気にジャンプアップ、5番手#39 酒井大作(Team Motorrad39)、6番手には予選13番グリッドの中須賀、7番手に津田、野左根航汰の代役で出場している#60 マイケル・ファンデル・マーク(YAMAHA FACTORY RACING TEAMが20番グリッドから一気に8番手にジャンプアップ。9番手#9 藤田拓哉(YAMALUBE RACING TEAM)、10番手#85 中富伸一(HiTMAN RC甲子園ヤマハ)の上位10台。

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高橋、加賀山が単独走行、やや間隔が空いて渡辺と続く。4番手以降は高橋裕紀、酒井、中須賀、津田、マイケルが集団で渡辺の背後に迫る。この4位集団から抜け出したのが中須賀。高橋、加賀山、渡辺、中須賀の順で3周終了。しかし、ここで再び濃霧がサーキットを覆い、4周終了5周目に入ったところで赤旗中断。3周終了時点の順位でグリッドに整列してレース2として再スタートが切られることになった。

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12周に減算され仕切り直しとなったレース2がスタート!ホールショットと奪ったのはまたもや加賀山。高橋巧、中須賀、と続いて第1コーナーに進入する。ここで7番グリッドスタートのマイケルが飛び出す。第2ヘアピンで一気にトップを奪うとオープニングラップを制する。2番手に加賀山、3番手中須賀、4番手高橋巧、5番手藤田、6番手高橋裕紀、7番手渡辺、8番手酒井、9番手中富、10番手#46 松﨑克哉(Kawasaki Team GREEN)の上位10台。

AB6I4995_32周目のホームストレート、スリップから抜けた中須賀が一気に加賀山、高橋巧を1コーナーでパスして2番手に浮上する。その勢いで翌周の1コーナーマイケルをかわしてトップに立つ!

3周目の上りセクション、右コーナーをタイトに回った高橋巧がマイケルのインからパス、2番手に浮上する。

中須賀、高橋巧は1分49秒台に入れる、マイケルは50秒3。4番手以下は51秒台。トップ3台と4番手以下の差が開き始める。

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トップ中須賀、高橋巧、マイケルは単独走行を続けるが、8周目、突然高橋巧がスローダウン。マシントラブルのためピットに戻りそのままリタイヤとなる。これでヤマハファクトリーがワン・ツーとなったが、11周目マイケルが転倒コースアウト、コース復帰するも14番手まで順位を落としてしまう。

AB6I3670中須賀はレース終盤に入っても49秒台でラップ、独走で今季初優勝を飾る。開幕からここまで転倒や不運に見舞われ悪い流れとなっていたが中須賀の地元・九州で中須賀らしい独走で優勝を決めた。ゴール後、吉川和多留監督から声をかけらると思わず涙が頬を伝う。

AB6I2944津田はオープニングラップ、マシントラブルでスローダウンしたマシンと接触しそうとなり失速、12番手まで順位を下げてしまう。しかし、トップグループと遜色の無い1分50秒台の安定した走りでみるみる順位を上げ、9周目に1分50秒071の49秒台に迫るタイムで周回、2位表彰台を獲得。ランキングトップに躍り出た。

AB6I3825_2レース2を3番グリッドからスタートした渡辺だったがオープニングラップは7番手まで順位を落としてしまう。しかし渡辺も1分51秒前半のラップタイムで4周目には4番手までポジションアップ。終盤は濱原、藤田と表彰台を賭けたバトルを展開。最終ラップの第2ヘアピンで仕掛けてきた濱原をブレーキング勝負でかわし、濱原はコースアウト、渡辺が今季2回目の表彰台を獲得した。

AS8Q0727_2この時期のオートポリスは天候不順と言われていたがまさにその通りとなったレースウィーク。

雨、霧、ディレイ、赤旗、と波乱続きとなった決勝レースを本来の速さで制した中須賀。実は前戦もてぎの最終ラップに接触転倒した際に右肋骨を痛めていた。そのため事前テストも二日目をキャンセルして治療に専念した。全日本ロードレースはここでインターバルに入る。次戦は約2ヶ月後のツインリンクもてぎで開催される2&4レースとなる。

全日本ロードレース第5戦「KYUSHU MOTORCYCLEFESTA 2017」決勝レース上位10位結果は以下の通り。

優勝:#1 中須賀克行 YAMAHA FACTORY RACING TEAM
2位:#12津田拓也 ヨシムラスズキMOTULレーシング
3位:# 23渡辺一馬 Kawasaki Team GREEN
4位:#46 松﨑 克哉 Kawasaki Team GREEN
5位:#71 加賀山就臣 Team KAGAYAMA
6位:#94 浦本修充 Team KAGAYAMA
7位:#9藤田 拓哉 YAMALUBE RACING TEAM
8位:#72 高橋裕紀 MORIWAKI MOTUL RACING
9位:#88 清成龍一 MORIWAKI MOTUL RACING
10位:#85 中富伸一(HiTMAN RC甲子園ヤマハ)

photo & text : koma