2018全日本ロードレース第5戦筑波 決勝レース1

2018/06/30

真夏のような暑さのRACE 1。J-GP2クラス優勝:岩戸亮介!、J-GP3クラス優勝:埜口遥希!、ST600クラス優勝長尾健吾!

全日本ロードレース第5戦in 筑波。今日も朝からジリジリと照りつける太陽で気温がグングン上がっていく。

全カテゴリ2レース制の今大会。慌ただしいスケジュールの中で、予選・レース1が開催された。

J-GP2クラスは岩戸亮介(Team髙武RSC)が前戦に続いて2連勝を挙げる。2位には関口太郎(SOX Team TARO PLUSONE)、3位に岩戸のチームメイ作本輝介(Team髙武RSC)が入った。

朝9:20に行われた公式予選、岩戸がポールポジションを獲得、2番グリッドに岩崎哲朗(OGURA CLUTCH with RIDE IN)、3番グリットに関口、4番グリッド榎戸育寛(Kohara Racing Team )、5番グリッド尾野弘樹(ミクニ テリー&カリー)。

決勝レースは午後1時45分、気温も路面温度も最も高い時間帯にスタート。ホールショットは岩戸が奪う。関口、岩崎、榎戸の順番に第1コーナーに進入、オープニングラップは岩戸が制する。関口、岩崎、榎戸、名越哲平(MuSASHi RT HARC-PRO. )、尾野、作本、石塚健(will-raise racing RS-ITOH)、伊達悠太(KIMA Racing)、伊藤勇樹(伊藤レーシング)のトップ10台。

序盤は、岩戸、関口、岩崎、榎戸、名越の5台によるトップ争い。岩戸、関口が抜け出しの2台でトップ争いを展開する。岩戸が3周目に57秒713のベストタイムをたたき出し、差を広げるかと思われたが、関口も5周目にそれを上回る57秒711のファステストラップマーク。関口が岩戸を追い詰める。

単独3位を走行していた岩崎に榎戸、名越が追いつき、3台による激しいバトルが展開されたが9周目の第2ヘアピンで榎戸が転倒、3位争いから脱落する。

レースの折り返しを迎える10周目の第2シケイン、関口がトップに立つ。「関口選手のアベレージが速いので逃げ切れるとは思っていなかった」「逃げ切れた場合、逃げ切れなかった場合の展開を考えていた」という岩戸、その後も関口をプッシュし続ける。「ラスト3周当たりで後ろをみたら(岩戸選手が)いるな、と思った。自分もいっぱいいっぱいだった」という関口。この2人の激しいトップ争いはファイナルラップまでもつれこむ。

迎えたファイナルラップ。「前に仕掛けると自分にも余裕が無かったのでとファイナルラップで勝負しようと思っていた」という岩戸が、第2ヘアピンで関口のインを刺してトップ浮上。そのままトップチェッカー!前戦に続いて2連勝を飾った。「トップに立って逃げ切りたかったけど、岩戸選手の調子も良いので難しいとは思っていた、様子を見る余裕は無かった」という関口は悔しい2位。

岩崎、名越の3位争いに後方から追い上げてきた作本が追いつく。13周目に名越と作本が岩崎をパス、岩崎が遅れ始める。名越と作本の一進一退の3位争いが展開される中、そこに尾野弘樹が加わる。3位争いを制したのは作本、Team 高武の2台が1−3位表彰台を獲得した。

ファイナルラップに尾野が名越をかわして4位、名越5位、岩崎6位、三原壮紫(TONE RT SYNCEDGE4413)7位、伊藤勇樹(伊藤レーシング)8位、KUBO KEMINTH(伊藤レーシング)9位、伊達悠太(KIMA Racing)10位であった。

J-GP3クラス決勝レースはポールポジションスタートの古市右京(KTM・ASPIRATION RACIN)が奪い、小室旭(Team P.MU 7C MIKUNI)、埜口遥希(56RACING)と続く。第2ヘアピンで埜口が小室をかわして2番手浮上、オープニングラップは古市が制する。2周目の第2ヘアピンで埜口がトップに、3周目の1コーナーで小室が2番手に浮上するとこの2台が抜け出してトップ争いを展開。古市はペースが上がらず順位を下げていく。埜口は次第にペースを上げて単独トップ立つと独走態勢を築いてそのままトップチェッカー!全日本ロードレース初参戦で優勝を飾った。

中島元気(TEAM SRS-Moto)、菅原陸RG NIWA with オーテックスズカ)、岡崎静夏(Kohara Racing Team)の三つ巴の激しい3位争いから抜け出した菅原が3位フィニッシュ。ラスト2周、岡崎と中島が抜きつ抜かれつの激しいつばぜり合いを展開、決着はファイナルラップまでもつれこみ、中島が制して4位、岡崎は悔しい5位。

ST600クラス決勝レースはポールポジションの長尾健吾(善光会TEAMけんけん+BEE)が奪う。小山知良(日本郵便HondaDream)、上和田拓海(TEAM PLUSONE)、岡本裕生(51ガレージチームイワキ)と続く。長尾は一度もトップを譲ることなく全日本ロードレース初優勝を飾る。小山は中盤から終盤にかけてトップ長尾との差を詰めていくがわずか0.26秒及ばず悔しい2位。上和田をかわして前の2台を追ってプッシュしていた岡本が3位表彰台を獲得した。

全日本ロードレース第5戦in 筑波 決勝レース1 各クラス上位10位の結果は以下の通り。

<J-GP2クラス>

優勝:#4岩戸 亮介Team髙武RSC
2位:#44 関口 太郎 SOX Team TARO PLUSONE  HP6
3位:#16作本 輝介Team髙武RSC
4位:#392 尾野 弘樹 ミクニ テリーアンドカリー
5位:#634 名越 哲平 MuSASHi RT HARC-PRO.
6位:#70 岩﨑 哲朗 OGURA CLUTCH with RIDE IN
7位:#71 三原 壮紫 TONE RT SYNCEDGE4413
8位:#25 伊藤 勇樹 伊藤レーシング
9位:#10 KUBO KEMINTH 伊藤レーシング
10位:#64 伊達 悠太 KIMA Racing

<J-GP3クラス>

優勝:#62 埜口 遥希 56RACING
2位:#71 小室 旭 Team P.MU 7C MIKUNI
3位:#93 菅原 陸 RG NIWA with オーテック・スズカ
4位:#4   中島 元気TEAM SRS-Moto
5位:#15 岡崎 静夏 Kohara Racing Team
6位:#42 鈴木 光来 MORIWAKI CLUB
7位:#61 岡谷 雄太 MORIWAKI CLUB
8位:#13 長谷川 聖 CLUBY’s&J
9位:#3古市 右京KTM・ASPIRATION RACING
10位:#99 坂田 和人 Mistresa・MuSASHi sc./TC

<ST600クラス>

優勝:#6 長尾 健吾 善光会TEAMけんけん+BEE
2位:#230 小山 知良 日本郵便
3位:#51 岡本 裕生 51ガレージチームイワキ
4位:#40 上和田 拓海 TEAM PLUSONE
5位:#55 國峰 啄磨 日本郵便HondaDream
6位:#11 亀井 雄大 Honda Suzuka Racing Team
7位:#18 杉山 優輝 MOTOBUM HONDA
8位:#97 佐野 優人 BATTLEFACTORY
9位:#8 名越 公助 GBS YAMAHA
10位:#9 南本 宗一郎 AKENOSPEED・YAMAHA

Photo & text : Toshiyuki KOMAI