全日本ロードレース第6戦ツインリンクもてぎ 公式予選

2018/08/18

ノックアウト予選、ポールポジションは野左根航汰、2番手中須賀克行、3番手高橋巧のフロントロー。

全日本ロードレース第6戦「TWIN RING MOTEGI 2&4 RACE」 の公式予選が開催された。今日も好天。朝は寒ささえ感じるほどの涼しさであった。12時に公式予選スタート。気温27度、路面温度56度(手元計測)と金曜日より風が無い分暑く感じる。

今大会はノックアウト予選。32台全車が30分間のQ1に出走、上位10台を決める。11番グリッド以下はQ1の順位となる。Q2は10台による20分間の計時予選でポールポジションから10番グリッドまでを決める。

Q1スタート直後、最終コーナーで濱原颯道(Honda Dream RT桜井ホンダ)が転倒、コース上にマシンとライダーが残っていたため赤旗中断となる。

Q1のトップタイムは野左根航汰(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)、2番手は同じくヤマハファクトリーの中須賀克行。3番手:高橋巧(Team HRC)、4番手、5番手はヨシムラスズキMOTULレーシングの津田拓也、渡辺一樹と続く。6番手:渡辺一馬(Kawasaki Team GREEN)、7番:手秋吉耕佑(au・テルルMotoUP RT)、8番手:高橋裕紀(KYB MORIWAKI MOTUL RACING)、9番手にZaqhwan Zaidi(Honda Asia-Dream)が入る。10番手に加賀山就臣(Team KAGAYAMA)、以上の10台がQ2進出を果たした。

赤旗中断のためQ1からQ2へのインターバルが10分から2分に短縮され、慌ただしくQ2がスタートする。中須賀が真っ先にコースインするがすぐにピットに戻る。中須賀は鈴鹿8耐の転倒の影響が残っており3周は集中して走れるが4周目にはチカラが入らない状況であったと言う。高橋巧は連続走行を行い6ラップ目に1分48秒911をマークしてリーダーボードのトップに立つ。しかしここで中須賀がペースを上げてきて1分48秒724でトップに立つ。「ひと息ついてからコースインしたのが良かった」という野左根はQ2スタートしてから約5分後にコースイン。中須賀と高橋巧のタイムバトルに割って入り、最後のアタックで1分48秒564をたたき出してポールポジションを獲得した。2番手中須賀、3番手高橋巧のフロントロー。この3台が1分48秒台。以下、津田、秋吉、渡辺一馬、渡辺一樹、加賀山、高橋裕紀、Zaqhwanと続く。

ポールポジション:野左根航汰

「Q1からQ2まで時間が少なくて忙しい予選でした。Q2の前半はピットにいてひと息ついてからタイムアタックを行ったのが良かったかな、と思っています。想定タイムは設定していなくてポールポジションを取りたいと思っていました。サインボードで出されるトップタイムをみて(ポールは)難しいかな、と思っていましたが48秒5が決まって燃え尽きた感はあります。昨日より風も弱くてコンディションが良かったので走りやすかったです」

予選2番手:中須賀克行

「非常に厳しい予選でした。鈴鹿8耐の転倒の影響で身体が万全ではない状態でした。あれから3週間バイクに乗っていなかったのでどこまで攻められるか不安はありました。もてぎはストップ&ゴーのコースで身体への負担がかなり大きく、今の状況を考えるとフロントローは難しいだろうと思っていました。日を追う毎に良くなってきていますし今日も想定したタイムより良いタイムが出ました。あとはアベレージをどれだけのタイムで刻めるか。明日の朝フリーを使ってもう少し楽してタイムを出せるバイクに仕上げて決勝に臨みたいと思います。決勝レースは23周と長丁場なので不安要素はありますが諦めたらそこでレースは終わりなので最後まで諦めずファンの方に良いレースを魅せられれば、と思います」

予選3番手:高橋巧

「昨日(ART合同走行)で転倒してしまい良い流れで初日を終えられなかったのですが、今日は着実に前進してタイムも上げられました。明日の朝フリーを上手く使ってしっかり勝負できるように進めていきたいと思います。四輪との併催なのでセッション毎にコンディションが違うのですが、昨日より風が弱かったので1分48秒台はみんな出してくるだろうと思っていました。野左根選手と同じくらい48秒中盤を出したいと思っていましたが昨日の転倒で少し弱気になってしまったのかもしれません。決勝レースはしっかり勝負できるように走り切りたいです」

全日本ロードレース第6戦「TWIN RING MOTEGI 2&4 RACE」公式予選 上位10位は以下の通り。

ポールポジション:#5 野左根航汰 YAMAHA FACTORY RACING TEAM 1’48”564
2:#21 中須賀克行 YAMAHA FACTORY RACING TEAM 1’48”724
3:#1 高橋巧 Team HRC 1’48”911
4:#12 津田拓也 ヨシムラスズキMOTULレーシング1’49”215
5:#090 秋吉耕佑 au・テルルMotoUP RT 1’49”736
6:#11 渡辺一馬 Kawasaki Team GREEN 1’49”793
7:#26 渡辺一樹 ヨシムラスズキMOTULレーシング1’50”164
8:#71 加賀山就臣 Team KAGAYAMA 1’50”386
9:#72 高橋裕紀 KYB MORIWAKI MOTUL RACING 1’50”610
10:#51 Zaqhwan Zaidi Honda Asia-Dream 1’50”934

photo & text : Toshiyuki KOMAI