[ playback ] All Japan Road Race 2014 Rd8. Suzuka

IMG_99702014年の全日本ロードレースを振り返ります。いよいよシリーズチャンピオンが決まる最終戦。10月31日、11月1日、鈴鹿サーキットで開催されました。最終戦と言えば6年連続で雨。もう雨は嫌だ!という関係者の声など聞こえていないかのように2014年も雨の最終戦となりました。

AI2Q7535J-GP3クラスのチャンピオン争いは山田誓己選手と水野涼選手に絞られていました。山田選手、水野選手を含む13台の先頭集団、毎周トップが入れ替わる大激戦が展開されました。6周目以降は徳留真紀選手がレースを引っ張りますが2位以下の順位変動が激しさを増します。一時12番手まで下がった鳥羽海渡選手がみるみるうちに順位を上げてきます。アジアタレントカップの初代王者は混戦を予想して敢えて序盤は様子を見ていました。そして迎えた運命のファイナルラップ、7台が団子状態でコントロールラインを通過。最終シケインをなんと7台で進入!その中から抜け出したのは鳥羽選手でした。鳥羽選手は今季3勝目を挙げます。2位に岩戸亮介選手、3位に大久保光選手でした。注目のチャンピオン争いは、山田選手が2年連続チャンピオンを獲得。わずか5ポイント差で水野選手がランキング2位でした。

AI2Q7389ST600クラスは小林龍太選手とチャランポン・ポラマイ選手にチャンピオン争いが絞られていました。しかし、両選手とも決勝レーススタート直後は小林選手12番手、チャランポン選手11番手と大きく出遅れてしまいます。好スタートを切ったのは岡村光矩選手、横江竜司選手、稲垣誠選手、中山真太郎選手。2周目にジャンプアップしてきた大崎誠選手がトップを奪うと稲垣選手との一騎打ちが始まり、3位争いに伊藤勇樹選手が加わり混戦となります。そのまま大崎選手が逃げ切り今季初優勝を飾ります。2位に稲垣選手、混戦を制した伊藤選手が3位表彰台に上がりました。チャンピオン争いは小林選手が初のタイトルを獲得しました。

AI2Q6819J-GP2クラスは、高橋裕紀選手、生形秀之選手、浦本修充選手の3人にチャンピオン争いは絞られていました。決勝スタート直後に雨が降り出し、スプーンカーブで転倒者が続出したために赤旗中断となります。再スタートのホールショットは高橋選手が奪い、生形選手は2番手、浦本選手は7番手でオープニングラップを終えます。浦本選手はプッシュして3番手まで浮上、一方、生形選手は朝のウォームアップ走行で転倒を喫して肋骨を痛めてしまい高橋選手を追い詰められません。高橋選手はファステストラップをたたき出してトップチェッカー、今季4勝目を挙げてシリーズチャンピオンを獲得しました。2位には満身創痍の生形選手、3位に浦本選手が入ります。

AI2Q8638JSB1000クラスは2レース制で行われます。最終戦はボーナスポイントが3ポイント加算され2レースあるので最大56ポイントを獲得できます。そのため、チャンピオン争いは中須賀克行選手から渡辺一樹選手まで7人にその権利があります。午前中に行われたレース1。ホールショットは加賀山就臣選手が奪い、高橋巧選手、中須賀選手と続きます。3周目に中須賀選手が一気にトップを奪うとそのまま逃げにかかります。しかし、高橋選手はそれを許すまいと食らいつきますが後ろから山口辰也選手が迫ってきます。高橋選手と山口選手の一進一退の攻防が続く中、中須賀選手はファステストラップをたたき出してそのままトップチェッカー、レース1を制します。2位には高橋選手、3位にキット車で闘う山口選手が入ります。

AI2Q9497_yuky迎えたレース2、このレースでチャンピオンが決まります。ウェットコンディションの中でスタート。ホールショットは山口選手が奪い、高橋選手、中須賀選手、加賀山就臣選手と続きます。2周目に中須賀選手がトップを奪い高橋選手が2番手。チャンピオンを争う2人のバトルが展開されますが、4周目のシケインで高橋選手がマシントラブルでまさかのリタイア。単独トップとなった中須賀選手に加賀山就臣選手が襲いかかります。8周目の130Rで中須賀選手をかわしてトップに立つとその後もペースを緩めることなくそのままトップチェッカー!今季2勝目を挙げます。2位に中須賀選手、3位に津田拓也選手が入ります。
シリーズチャンピオンは中須賀選手が3年連続、5度目のチャンピオンを獲得しました!

JSB1000クラス レース1 上位10位の結果は以下の通りです。
優勝:#1 中須賀克行選手 ヤマハYSPレーシングチーム
2位:#634 高橋巧選手 MuSASHi RT HARC-PRO.
3位:#104 山口辰也選手 TOHORacing with MORIWAKI
4位:#87 柳川明選手 TeamGREEN
5位:#26 渡辺一樹選手 TEAM GREEN
6位:#12 津田拓也選手 ヨシムラ スズキ シェルアドバンス
7位:#71 加賀山就臣選手 Team KAGAYAMA
8位:#111 Josh Hook選手 F.C.C. TSR Honda
9位:#85 中冨伸一選手 HiTMAN RC甲子園ヤマハ
10位:#31 野左根航汰選手  NTSチームノリックヤマハ

JSB1000クラス レース2 上位10位の結果は以下の通りです。
優勝:#71 加賀山就臣選手 Team KAGAYAMA
2位:#1 中須賀克行選手 ヤマハYSPレーシングチーム
3位:#12 津田拓也選手 ヨシムラ スズキ シェルアドバンス
4位:#104 山口辰也選手 TOHORacing with MORIWAKI
5位:#85 中冨伸一選手 HiTMAN RC甲子園ヤマハ
6位:#26 渡辺一樹選手 TEAM GREEN
7位:#87 柳川明選手 TeamGREEN
8位:#33 藤田拓哉選手  DOG FIGHT RACING・YAMAHA
9位:#111 Josh Hook選手 F.C.C. TSR Honda
10位:#32 今野由寛選手 MOTOMAPSUPPLY

IMG_9690いよいよもうじき2015年のシーズンが始まります!今年はどんなドラマが待っているのでしょうか。今から楽しみです!

photo & text : koma