ART合同走行。トップ中須賀克行、2番手岡本裕生、そして3番手に津田拓也!
全日本ロードレース第2戦鈴鹿。金曜日にART合同走行が行われた。午前と午後それぞれ40分間ずつ、A、B、二つのグループに分かれて走行する。
今大会は毎年恒例となっている四輪・二輪レース併催のNGKスパークプラグ 鈴鹿2&4レースとして開催される。四輪が走行した後はラバーが路面に残りコンディションがかなり変わってしまいライダーたちを悩ませることとなっている。今日はSuper Formulaの走行はなかったので明日以降路面コンディションがどう変わるか、注目される。
総合トップは中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)2’06.090。5秒台まであと僅か。相変わらずの速さに調子も上々かと思いきや足踏み状態だと言う。
中須賀克行:「合わせ込むのに時間がかかっちゃったかな、という感じです」
「今回はハイオクガソリンです。カーボンニュートラル燃料(CNF)でパワーが足りない分アクセルを先開けしていたのと同じ感覚で開けるとタイヤがスピンしてしまいます。その感覚を戻すのにちょっと時間がかかっています。タイヤが美味しいうちは良いけどタレてきた時に丁寧に扱わなくていけないのにスピンさせているので、自分の合わせ込みが必要です。明日の予選を使ってまとめて行き、アベレージタイムをもっと上げられるようにしたいと思います。」
岡本裕生:「昨日が酷かったのですが今日は少しまとまってきました」
2番手はチームメイトの岡本裕生、2’06.655。昨日は2分7秒台で5番手に沈んだ。
「昨日はひどい状態でタイムも伸びず自分のペースも掴めなかったのですが今日は方向性が決まってきました。路面コンディションが良くなくて昨日と今日、そして今日も午前と午後で違っていたので合わせ込むのに時間がかかりました。まだ詰めるべき部分はたくさんあるので明日の予選はいろいろと考えながら走りたいと思います。
津田拓也:「特別なことはしていません。JSBは走っていて楽しいです」
3番手はJSBにもどってきた津田拓也、2’06.783。昨年チームを立ち上げてST1000クラスに参戦、今年はJSBに上がってきた。
「マシンはスズキやヨシムラからパーツを購入して自分たちで組み上げているオリジナルマシンです。自分たちに特別なパーツが出ているわけではありません。目標とする性能を出すのにはこんなパーツが必要と言うのをみんなで考えながら組み上げています。もちろんファクトリーとは違いますがみんなで同じ方向を向いて進んでいくことは楽しいです。」
JSBでトップ10に入るのはある程度のチーム力・マシン力が必要だ。もちろん津田自身のポテンシャルの高さが大きいのだが、新規チームでいきなり上位に食い込んでくるオートレース宇部Racing Teamのマシンポテンシャルの高さに驚く。今後の活躍に期待したい。
総合4番手は作本輝介(Astemo Honda Dream SI Racing)2’06.829、5番手は亀井雄大(YOSHIMURA SUZUKI RIDEWIN)2’06.944。上位5台までが6秒台。
明日は予選と決勝レース1が行われる。
全日本ロードレース開幕戦もてぎ ART合同走行上位10台は以下の通り
1:中須賀 克行 2’06.090 YAMAHA FACTORY RACING TEAM
2:岡本 裕生 2’06.655 YAMAHA FACTORY RACING TEAM 2
3:津田 拓也 2’06.783 オートレース宇部 Racing Team
4:作本 輝介 2’06.829 Astemo HondaDream SI Racing
5:亀井 雄大 2’06.944 YOSHIMURA SUZUKI RIDEWIN
6:日浦 大治朗 2’06.948 Honda Asia-Dream Racing with SHOWA1
7:水野 涼 2’07.129 Astemo HondaDream SI Racing
8:名越 哲平 2’07.134 SDG Honda Racing
9:秋吉 耕佑 2’07.248 MurayamaUnso.Honda Dream.K.W
10:Zaqhwan ZAIDI 2’08.222 Honda Asia-Dream Racing with SHOWA1
Photo & text:Toshiyuki KOMAI