2017 全日本ロードレース 第6戦ツインリンクもてぎ 決勝レース

2017/08/21

野左根航汰、もてぎ2連勝を飾る!2位津田拓也、3位高橋巧。中須賀、まさかの転倒

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ヤマハファクトリー2台が後続を引き離して一騎打ち。#5野左根航汰(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)がもてぎ2連勝を飾る! 2位に#12津田拓也(ヨシムラスズキMOTULレーシング)、3位に#634 高橋巧(MuSASHi RT HARC-PRO. Honda)。津田はシリーズポイントを5ポイント差に開いてランキングトップを守る。#1中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)は野左根を引き離した矢先にまさかの単独転倒。

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全日本ロードレース第6戦「TWIN RING MOTEGI 2&4 RACE」の決勝レースが、通常よりもかなり早い時間帯の午前10時25分にスタートした。

ホールショットを決めたのは3番グリッドから抜群のスタートを切った津田、中須賀、野左根、高橋巧が続いて第1コーナーに進入する。2コーナー立ち上がりで中須賀、野左根が津田をかわす。続く3コーナーで野左根が中須賀をかわしてトップを奪うと、今度はV字コーナーで中須賀がトップを奪い返す。

これがヤマハファクトリーの2台による一騎打ちの始まりであった。

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オープニングラップは中須賀が制し、以下、野左根、津田、#72高橋裕紀(MORIWAKI MOTUL RACING)、#23渡辺一馬(Kawasaki Team GREEN)、高橋巧、#9 藤田拓哉(YAMALUBE RACING TEAM)、#39 酒井大作(Team Motorrad39)、#50濱原颯道(ヨシムラスズキMOTULレーシング)、#71加賀山就臣(Team KAGAYAMA)と続く上位10台。

AB6I3522_2中須賀、野左根、津田、高橋裕紀の4台は1分49秒台で周回し、5番手高橋巧以下を引き離していく。そして中須賀と野左根はさらにペースを上げ、4周目に中須賀1分49秒057、野左根は 1分48秒967で3番手以下を引き離し2台が抜き出る。

野左根は中須賀の背後にピタリとつけ、テール・トゥ・ノーズの激しいバトルを展開、時おり中須賀のインを突いてその存在感を中須賀に伝える。この二人のラップタイムは100分の数秒の違いと言うハイレベルな接近戦を繰り返す。

7周目 中須賀:1’49.586、野左根:1’49.576
8周目 中須賀:1’49.754、野左根:1’49.743
9周目 中須賀:1’49.359、野左根:1’49.393

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3番手を走行していた津田はブレーキに違和感を感じていた。「これ以上ゆっくりと走っていたらトップに追いつけない」とプッシュをした矢先の6周目、90度コーナーでオーバーラン、6番手まで順位を下げてしまう。
これで3番手に浮上した高橋裕紀。今回からピレリタイヤの新スペックを投入し序盤からペースを上げていたが、後ろから迫る高橋巧がパスする。

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トップ争いはなおもハイレベルなドッグファイトを繰り返している。野左根は何度かコーナーで前に出るも中須賀が立ち上がりで押さえてトップは譲らない。14周目、その差は0.058秒、ほぼ同時にコントロールラインを通過している。
終盤戦の19周目、中須賀は49秒フラットのベストタイム、それに引っ張られて野左根は1分48秒945のファステストラップをたたき出す。中須賀はさらにプッシュする。すると野左根のペースが上がらない。
20周目、中須賀の49秒206に対して野左根49秒667、その差が開いた。しかし、その矢先のV字コーナーで中須賀がまさかの転倒、フロントから切れ込んだ。場内から悲鳴が上がる。これでトップに立った野左根、そのままチェッカーを切り今季2勝目、もてぎ2連勝を飾った。中須賀はコース復帰に時間がかかりピットに戻りマシンから降りた。

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一時6番手まで順位を落とした津田が渡辺、高橋裕紀をかわして4番手に上げてくる。さらに3番手を走る高橋巧との差を詰めてくる。13周目に1分49秒313のベストタイムをたたき出すと、2秒あった差が1秒にまで縮まり、その後も津田の方がコンマ2秒から1秒速いラップで周回、17周目には0.170秒差にまで詰め寄る。18周目の4コーナーで津田が高橋を捉えて3番手に浮上すると、中須賀の転倒でひとつ順位を上げて2位でチェッカーを受ける。高橋巧も3位表彰台を獲得した。

津田はこれで高橋巧に5ポイントの差をつけてシリーズランキングトップをキープしている。

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5月のもてぎでは大きく引き離されたところでの中須賀の転倒で優勝だったが、今回は「序盤から終盤にかけてキッチリ勝負を仕掛けることができ、前回よりは良い内容で優勝できた」「でも終盤に少し引き離されてしまったことは悔しい」と野左根。中須賀を倒すのは同じヤマハの自分でありたい、とシーズン前から言っていた野左根。2勝を挙げているものの最後までバトルしてもぎ取った勝利ではないので複雑な心境であろう。

AB6I2845中須賀にとっても野左根の存在が大きくなってきた。

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全日本ロードレース第6戦「TWIN RING MOTEGI 2&4 RACE」決勝レース上位10位結果は以下の通り。

優勝:#5 野左根航汰 YAMAHA FACTORY RACING TEAM
2位:#12津田拓也 ヨシムラスズキMOTULレーシング
3位:#634 高橋巧 MuSASHi RT HARC-PRO. Honda
4位:#72 高橋裕紀 MORIWAKI MOTUL RACING
5位:# 23渡辺一馬 Kawasaki Team GREEN
6位:#104 山口辰也 TOHO Racing
7位:#88 清成龍一 MORIWAKI MOTUL RACING
8位:#50 濱原颯道 ヨシムラスズキMOTULレーシング
9位:#46 松﨑克哉 Kawasaki Team GREEN
10位:#94 浦本修充 Team KAGAYAMA]

Photo & text :Toshiyuki KOMAI

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