2021全日本ロード第4戦筑波 ART合同走行

2021/06/18

2年ぶりの筑波。ART合同走行トップは榎戸育寛!

全日本ロードレース第4戦が茨城県の筑波サーキットで開幕した。去年は新型コロナウィルスの感染拡大により中止となったため2年ぶりの開催。ST1000クラスは初開催。全日本ロードレースで久しぶりに筑波サーキットを1,000ccマシンが走る。

ウィーク初日はART合同走行。40分の走行枠が午前と午後に2本行われた。事前の週間予報では雨/曇りだったが、青空がのぞく好天。気温も路面温度も上昇した。

総合トップは榎戸育寛(SDG Motor Sports RT HARC-PRO.)1本目にマークした56秒639。

「今日はバランスやセットアップなどいろんなことを試しました。1本目はどれも印象が良くてタイムも伸びました。2本目は(タイムが)落ちてしまいましたが原因は分かっています。今日一日、良いも悪いも分かったのでポジティブだったと思っています。1,000ccで筑波を走るのは事前テストが初めてだったのですが、周回を重ねるごとにマシンと自分の走りがマッチしてきているのを感じています。良い流れでは来ていると思うので明日も流れを切らさずに予選・決勝に臨みたいと思います。但、雨予報なのですがその中でもベストを出したいと思います。」

総合2番手は岡本裕生(BLUcRUニトロレーシング51 YAMAHA)56秒803。岡本も1,000ccで筑波を走るのは初めてに近い。事前テストでは56秒605をマークした。

「事前テストに比べると路面のグリップ感が良くなかったです。タイムもテストの方が良かったです。今日は真逆の方向性を試して悪いものはドンドン切り捨てていき、良い方向だけで詰めていきました。結果、アベレージタイムが良くなりましたので決勝に向けては順調に仕上がっていると思います。明日は雨予報ですが、自分は一度雨の筑波を走っているのでベースセットを持っている分、少し優位もしれません。あとは気合いで何とかしようと思います(笑)」

総合3番手は津田拓也(WestPower SUZUKI)56秒966。普段はMotoGPマシンテストでミシュランタイヤを履き、先日の鈴鹿8耐テストではブリヂストン、そしてST1000ではダンロップタイヤを履く。特性の違う3つのメーカーのタイヤを乗りこなす。

「事前テストで不満部分いくつかあったのでそこを改善ながら走行しました。それが良い方向に向かったと思います。暑い中でも57秒前半から56秒9くらいのアベレージで走れているのでポジティブに捉えています。新品タイヤで出ていってレースディスタンスを走行、序盤ではなく終盤にベストタイムが出ているのでそこは強みかな、と思っています。但、やり切った感があるのでここからどうやって伸ばすかはライダー次第かな、と思っています。明日は雨予報です。今まで雨は良くないので、上手く機能させてあげられるセットと走りをしたいと思います。」

明日、雨が降れば筑波のST1000クラスで初めての雨。朝の予選で如何に上手く雨に合わせられるか、が鍵となりそうだ。

全日本ロードレース第4戦 筑波 ART合同走行の上位10台は以下の通り
1:#5 榎戸 育寛 SDG Motor Sports RT HARC-PRO. 56.639
2:#39 岡本 裕生 BLUcRUニトロレーシング51 YAMAHA 56.803
3:#7 津田 拓也 West ower SUZUKI 56.966
4:#47 豊島  怜 speedHeart DOGFIGHT RACING_ YAMAHA 57.072
5:#40 南本 宗一郎 AKENOSPEED・YAMAHA 57.108
6:#38 前田 恵助 bLUcRU伊藤レーシングBORGヤマハ 57.165
7: #3 作本 輝介 Astemo Honda Dream SI Racing 57.173
8:#37 渡辺 一馬Astemo Honda Dream SI Racing 57.214
9:#6 星野 知也 TONE RT SYNCEDGE4413 BMW 57.281
10:#14 渥美  心 TONE RT SYNCEDGE4413 BMW 57.385

Photo & text : Toshiyuki KOMAI