2022全日本ロード第2戦鈴鹿 ART合同走行

2022/04/22

トップ3の顔ぶれが変わったART合同走行。トップ渡辺一樹、2番手に亀井雄大、3番手に榎戸育寛!

大会2日目ART合同走行。トップ3の顔ぶれが変わった。トップ渡辺一樹(YOSHIMURA SUZUKI RIDEWIN)、2番手に亀井雄大(Honda Suzuka Racing Team)、3番手にルーキーの榎戸育寛!(SDG Motor Sports RT HARC-PRO.)

昨日の雨から一転、朝から好天となったがAグループ走行は朝8時から。コースは完全には乾き切らずウェットパッチが残る。そんな中、真っ先に飛び出したのは榎戸。今シーズンJSB1000クラスへステップアップしたルーキーだ。マシンはJSBではなくST仕様で走る。どのセッションも積極的に走行する榎戸。「ST仕様のマシンにブリヂストンのパッケージはまだ誰も乗ったことがないので乗りこなせれば強い武器になる」とシーズン前に言っていたが、パワー的にはどうしても劣るST仕様でこの位置にいるのは徐々にその成果が出てきているようだ。タイムは2分7秒566で総合3番手につける。

「誰もやっていない試みをやっているので充実感はあります。レースになるとどうしても後半厳しくなりますが、一発のタイムだったり、序盤のプッシュなどでしっかりアピールできるようにしたいです。自分の中では理想はもっと高いところにあるので今はとてもポジティブに臨んでいます。

そして何より去年よりも圧倒的に走行量が増えています。実車で走れるのが大きいです。体もしっかり作れますし、走り方もしっかり学べます。ST仕様のマシンでどこまでJSBに挑めるか。下剋上ですよね。自分、そう言うのが嫌いではないので今の環境を楽しんでいます」

ST仕様+ブリヂストンと言うパッケージで新たな闘いを挑んでいる榎戸の今後の活躍に期待したい。

トップタイムは渡辺一樹(YOSHIMURA SUZUKI RIDEWIN)2分6秒298。ただ一人6秒台に入れた。午前中の1本目は走らず午後の2本目だけの走行。仕様の違いの確認などマシン開発のメニューをこなしながらの走行となった。

「昨日と今日とで比較テストするパーツがあり、そう言う意味では良い方向に行ったのでこのまま継続して使うことになると思います。それがうまくバランス取れれば、もう少しタイムも伸ばせると思います。まだ詰める部分はありますが、その中でこのタイムが出せたのは良い方向にあるのかなと思います。明日の予選は朝早くて路面状況も違うと思いますがもう少しまとめて決勝レースに臨みます」

2番手は亀井雄大(Honda Suzuka Racing Team)2分7秒051。昨日の段階で70点と言っていた。残りの30点はどうやって埋めるのかを尋ねたら「20点はライダー、乗り手が合わせる必要があります。残り10点はマシン」と言っていた。

「思ったよりタイムが出なかったという感じです。フィーリングは悪くないのでもう少しアジャストして行こうかなと思います。課題はわかっているので明日の予選はもうちょっとタイムを上げれるかなと思います。人間は10点上がりました。マシンは変わらないですね。明日2分6秒台中盤が出せれば決勝レースの序盤はトップ争いに絡めると思います」

4番手は中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)2分7秒638。朝の1本目は数周しか走れず。課題を解決すべく臨んだ午後のセッティングが思った方向に進まなかっので新品タイヤは履かずアジャストに費した。但、ネガは確認できたので明日は初日のセットに戻してタイムアタックに臨む。

5番手は岡本裕生(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)1本目に出した2分7秒822。四輪と併催のレースを走るのが初めてと言い、午後の路面コンディションの変化に驚いた。各セクションの走りがバラバラで良いところを合わせれば良いタイムに繋がるのだが全体のリズムが掴めず試行錯誤している状態だと言う。
ただ、温度が上がっているのでタイヤの使い方は慣れてきた。開幕戦ほど怖さは感じないと言う。

明日もドライの予報。予選は朝の8時15分から。通常の朝フリーの時間に行われる。

全日本ロードレース開幕戦 もてぎ ART合同走行上位10位は以下の通り。

1:渡辺一樹 YOSHIMURA SUZUKI RIDEWIN 2’06.298
2:亀井雄大 Honda Suzuka Racing Team 2’07.051
3:榎戸育寛 SDG Motor Sports RT HARC-PRO. 2’07.566
4:中須賀 克行 YAMAHA FACTORY RACING TEAM 2’07.638
5:岡本裕生 YAMAHA FACTORY RACING TEAM 2’07.822
6:日浦大治朗 Honda Dream RT桜井ホンダ 2’08.008
7:濱原颯道 Honda Dream RT桜井ホンダ 2’08.100
8:岩田悟 Team ATJ 2’08.131
9:國峰啄磨 TOHO Racing 2’08.293
10:作本輝介 Astemo Honda Dream SI Racing 2’08.496

Photo & text:Toshiyuki KOMAI