2023全日本ロード第8戦鈴鹿 ART合同走行

2023/10/13

ART合同走行トップは中須賀克行。しかしカーボンニュートラルガソリンの調整に手間取る

全日本ロードレースはいよいよ最終戦。鈴鹿サーキットでMFJグランプリとして開催される。JSB1000クラスは前戦岡山大会で中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)が自身12度目のシリーズチャンピオンを決めた。

ランキング2番手につける岡本裕生(YAMAHA FACTORY RACING TEAM2)185ポイント。3番手の水野涼(Astemo Honda Dream SI Racing)126ポイント。その差は59。岡本のランキング2位も確定した。

4番手名越哲平(SDG Honda Racing)122ポイントと水野とは僅差。亀井雄大(YOSHIMURA SUZUKI RIDEWIN)92ポイント、作本輝介(Astemo Honda Dream SI Racing)89ポイント、津田拓也(AutoRace Ube Racing Team)86ポイント、清成龍一(TOHO Racing)共に86ポイントまでがランキング3位争いとなる。

最終戦は事前テストが無いため木曜日から走行が始まった。30分間の走行枠が二日間で4回。総合トップは中須賀:2’05.696。ただ一人5秒台。

中須賀克行:「カーボンニュートラルガソリンの調整に時間がかかっています」

順調に仕上がってきているのかと思いきや思い通りに走れていないそうだ。

「ETSガソリンでは鈴鹿を初めて走ります。(2&4は従来のガソリンを使用)他のサーキットではネガは出ていなかったのですが鈴鹿ではシビアになっています。エンブレの効き具合のバラツキがあるのでシフトダウンのタイミングが変わるとエンブレも変わってしまいインに付けないことも多くありました」

開幕戦でこのコメントは多く聞かれたことがここ鈴鹿で現れているようだ。

「一発のタイムは出るけれどアベレージが出ません。タイヤがタレてきた時にエンブレのバラツキが出てくるのタイムを維持することが難しいです。

明日は予選に40分あるのでその時間を使ってアベレージを上げられるように調整したいと思います。」

2番手は名越:2’06.190。5秒台も見えてきた。

名越哲平:「データがある分、判断がしやすいです」

「鈴鹿は得意なコースでもあり、2&4や鈴鹿8耐で走り込んでいるのでデータが豊富にあります。ですのでデータを見れば“ライダーに起因しているのか”“マシンに起因しているのか”の判断がしやすいです。FP1で失敗した部分をデータを元にアジャストしてFP2に臨み、さらに今日のFP3、FP4へと進みました。」

「カーボンニュートラルガソリンは乗りにくいですね。エンジン回転数の上がり方やエンジンブレーキの効き方にバラツキがあります。でもこれは仕方ないことなのでマシンとライダーで調整しています」

「今回長島哲太選手にアドバイザーとして入ってもらっています。乗り方やマシンセットアドバイスをもらえて助かっています」

3番手は津田:2’06.208。

津田拓也:「自分たちのレースをするだけです」

「順調にはきていますが周りのチームも速いので自分にできることをしっかりとやりたいと思います。我々は挑戦者と言う立場でトップグループに近づき、一緒にバトルができるようにチーム一丸となって動いています」

「新しいガソリンで鈴鹿を走るのは初めてです。周りのチームは適応しているようにも見えます。自分たちはトップスピードで10km/h遅いのが課題でそこの解決に向けて動いていますが今のところ変化はないです。明日の予選の40分間を使ってさらに煮詰めたいと思います」

ここにきてカーボンニュートラルガソリンへの調整が課題として上がってくるのは意外だったが、鈴鹿のような高速コースではシビアに出てくるのだろう。

4番手水野涼、5番手岡本、6番手にスポット参戦で話題となった渥美心(YOSHIMURA SUZUKI RIDEWIN)、7番手亀井まで2分6秒台に詰めている。

明日の決勝・レース1、天候が気になるところだがなんとかドライでレースをしてほしい。

全日本ロードレース第8戦鈴鹿 ART合同走行 上位10位の結果は以下の通り

1:中須賀 克行 YAMAHA FACTORY RACING TEAM 2’05.696
2:名越哲平 SDG Honda Racing 2’06.190
3:津田拓也 AutoRace Ube Racing Team 2’06.208
4: 水野涼 Astemo Honda Dream SI Racing 2’06.356
5: 岡本裕生 YAMAHA FACTORY RACING TEAM 2 2’06.401
6: 渥美心 YOSHIMURA SUZUKI RIDEWIN 2’06.473
7: 亀井雄大 YOSHIMURA SUZUKI RIDEWIN 2’06.665
8: 関口太郎 SANMEI Team TARO PLUSONE 2’07.333
9: 清成龍一 TOHO Racing 2’07.589
10: 伊藤和輝 Honda Dream RT桜井ホンダ 2’07.669

Photo & text:Toshiyuki KOMAI