水野涼(SDG DUCATI Team KAGAYAMA)が独走で優勝!圧倒的に速かった。
2位は長島哲太(DUNLOP Racing Team with YAHAGI)チームにとって最高位だが悔しがる。優勝を狙っているチームは既に表彰台では喜べなくてってきている。
3位はJSB1000デビュー戦の國井勇輝(SDG Team HARC-PRO. Honda)本田重樹会長は「上出来!」と褒めているが國井本人は「何もできなかった」と悔しがる。
そして、100勝を目指す中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)は1周目に転倒・リタイヤ。波乱の開幕戦となった。
雨の土曜日から一転、朝から晴天のもてぎは最高気温23度まで上がりこれまでとは違うコンディションとなった。決勝レーススタートの頃は厚い雲に覆われ、路面温度は27度。思ったより上がらなかった。
やはり長島がホールショットを奪う。 水野、中須賀、野左根航汰(Astemo Pro Honda SI Racing)、羽田太河(Astemo Pro Honda SI Racing)、國井と続く。
ウェットパッチが残る第2アンダーブリッジを抜けて最終コーナーへ向かう左コーナーで中須賀がオーバーラン、6番手でコース復帰するも最終コーナー立ち上がりでハイサイド。大きく上空に投げ出される。そこへ避けきれなかった伊藤和輝(Honda Dream RT SAKURAI HONDA)が中須賀のマシンと接触、グラベルを回転しながら転倒。中須賀、伊藤共に1周目で姿を消してしまった。
オープニングラップは長島が制した。以下、水野、野左根、羽田、國井、津田拓也(Team SUZUKI CN CHALLENGE)、鈴木光来(Team ATJ)、岩田悟(Team ATJ)、西村硝(S-SPORTS SUZUKI)、星野知也(TONE Team4413 BMW)の上位10台。
2周目、水野と長島が激しいトップ争いを展開する。S字コーナーひとつめで水野のインに長島が飛び込めば、V字コーナーで水野が抜き返す。「序盤から飛ばす予定ではなかったのですが、長島選手に前を行かれるとペースが乱れると思ったので先に前に出ようと考えました」
トップに立った水野はペースを上げる。3周目に1分48秒台に入れると5周目には1’48.107のファステストラップをマーク。その後も1分48秒前半で走行を続け長島との差を広げていく。
一方の長島。ロングランを行い48秒台中盤で回るアベレージタイムのアドバンテージを持っていたが48秒台前半で回る水野には追いつけない。さらには2周目からマシンにトラブルが発生し、その後もタイヤにもトラブルが発生してしまいタイヤマネジメントせざるを得なくなった。
その長島の背後に羽田が迫る。4周目に1’48.789のベストタイムをマークすると長島よりコンマ1秒程度速いラップで追いかけ6周目の5コーナーで仕掛けるもクロスラインで抜き返される。長島と羽田は師弟コンビ。「大河が背後から仕掛けてきた時“絶対に抜かせない”と熱くなりました」と長島。7周目に1’48.587のベストタイムをマークすると羽田は49秒から50秒台でラップ、その差が開いていく。
ペースが上がらない羽田の後方から野左根と國井が迫ってくる。野左根と國井は4番手争いを展開していたが9周目のダウンヒルで野左根を仕留めた國井は10周目のV字コーナーで羽田をパスして表彰台圏内3番手に浮上する。タイムが伸びない羽田を野左根がダウンヒルで仕留めて4番手に浮上する。
その後方では津田と岩田がテール・トゥ・ノーズの6番手争いを展開しながら羽田の背後に迫る。18周目の1コーナーに3台並んで飛び込み岩田が津田をパス、羽田、岩田、津田の順に3コーナーを立ち上がる。続く4コーナー進入で津田が岩田のインを刺すが立ち上がり時の速度差でアウト側にいた岩田のリアタイヤに津田のフロントタイヤが接触した瞬間にハイサイド、津田はグラベルに弾き出される。
水野は48秒台で周回を重ね、そのままトップチェッカー。終わってみれば2位に10秒以上の差をつけて独走優勝。ロングランができずどの程度のアベレージが刻めるか見えない中でこのタイムは仕上がりの良さを物語っている。
「ロングはやっていませんでしたがユーズドタイヤで出て行った予選でタイムを刻めたのでレース終盤のタイヤのタレにも対応できる自信はありました。ですのでミスしないように落ち着いて走ることを心がけました。ところどころ濡れている箇所もあったので。このウィークでいわゆる“走りの幅”を広げることができたのでマシンもチームも自分もステップアップできたかな、と思います」
2位は悔しい長島。「序盤に出たトラブルを抑えるための我慢のレースとなってしまい悔しいです。昨日までのアベレージタイムを刻めず、でも、今日の水野選手のアベレージには付いていけたとしても勝負はできなかったと思うので完敗です。今シーズンの目標はチャンピオン獲得なのでこんなレースをしていたら到底達成できないので次戦までにしっかりと対策したいと思います」
3位は國井。「もちろん初めてのJSBで3位表彰台は喜ばしいのですが、内容的には水野選手とアベレージで1秒も違います。何もできず我慢のレースでした。自分はレース中盤から後半に力を出せるタイプなので、そこを活かせて3位表彰台に上がれたと思います。序盤からタイムを出せるマシン・走りが課題です。次戦に向けてしっかりと準備したいと思います」
4位には野左根。羽田、岩田、鈴木の3台による接触スレスレの刺し合いは3周に渡って展開されるが巧みなブロックラインとブレーキングで羽田が制して5位。岩田6位、鈴木7位であった。
全日本ロードレース第1戦MOTEGI 2&4レース 決勝レース 上位10位の結果は以下の通り
優勝:水野涼SDG DUCATI Team KAGAYAMA
2位:長島哲太 DUNLOP Racing Team with YAHAGI
3位:國井勇輝 SDG Team HARC-PRO. Honda
4位:野左根航汰 Astemo Pro Honda SI Racing
5位:羽田太河 Astemo Pro Honda SI Racing
6位:岩田悟 Team ATJ
7位:鈴木光来 Team ATJ
8位:西村硝 S-SPORTS SUZUKI
9位:星野知也 TONE Team4413 BMW
10位:児玉 勇太 Team KODAMA
Photo & text:Toshiyuki KOMAI


































