2016全日本ロードレース最終戦 鈴鹿サーキット 公式予選

2016/11/06

AS8Q5458_22016 年の全日本ロードレース最終戦が三重県・鈴鹿サーキットで開催されました。

最終戦はMFJグランプリとして開催され、JSB1000クラスは2レース制となります。レース1はわずか8周の超スプリント。レース2は20周、とかなり性格が違う2レースとなります。

公式予選はノックアウト方式で開催。Q1(35分間の計時予選)で、レース2の全グリッドを決めます。Q1の上位10台がQ2に進み、レース1のグリッドを決めます(レース1の11番グリッド以下はレース2と同じ)。

AS8Q5239_2今大会は天候に恵まれ、木曜日がら晴天が続きます。予選日11月5日土曜日も朝から晴天。この時期にしては暖かく穏やかな天候となりました。午後1時15分、Q1スタート。

開始早々の計測2周目になんとこのウィーク最速タイムが出ます。#1 中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)がいきなり5秒台の2分5秒847!木曜日からのセッションで中須賀がリーダーボードのトップに一度も立たなかったレースは今シーズン初めて。どうしたのかな、と思っていたところにやはり来ました!

しかし、計測4周目、#12 津田拓也(ヨシムラ スズキ シェルアドバンス)が中須賀のタイムをわずか0.023秒上回る2分5秒824のタイムをたたき出してトップに立ちます。

AS8Q7014_2「決勝レース用のタイヤでアタック、5秒台に入るとは思ってなかったので自分でも驚いている」と津田。自己ベストタイムでレース2のポールポジションを獲得します。この二人だけが5秒台です。

3番手には#634 高橋巧(MuSASHi RT HARC-PRO.)2分6秒450、4番手には#26 渡辺一樹(Team GREEN)2分6秒559、5番手に#91 レオン・ハスラム(Team GREEN)2分6秒611。

AS8Q7114_215分のインターバルをおいて上位10台によるQ2がスタート。中須賀は5秒台を連発、計測3周目に2分5秒535をたたき出してレース1のポールポジションを獲得します。海外招待選手レオン・ハスラムは木曜日からその速さを示していましたがやはり予選で5秒台に入れて2番グリッドを獲得。そして高橋も5秒台に入れて来ました。3番グリッドを獲得します。

金曜日ART合同走行でレオン・ハスラムがトップに立ったことに「何とも言えない気持ちになった」と悔しい気持ちから「レオン(ハスラム)に絶対ポールを獲らせたくなかった。全日本ロードレースのレベルの高さを見せたかった」と中須賀。自信の持つコースレコード2分5秒129更新を狙っていきましたがわずかに届かず「あのタイムはやっぱり速かったんだ」と改めて実感。そして、今までは5秒台は中須賀ひとりだけでしたが津田、高橋も相次いで5秒台に入れてきました。中須賀が言うとおり「全日本のレベルは決して低くはない、このレースウィークで全体のレベルは上がってきている」ことを見せていると思います。

photo & text : koma

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