2019全日本ロードレース最終戦鈴鹿 ART合同走行

2019/11/01

ART合同走行、逆転チャンピオンを狙う中須賀克行がトップ、2番手:高橋巧、3番手:野左根航汰

全日本ロードレースもいよいよ最終戦。この2レースで今年度のチャンピオンが決定する。本日はART合同走行が行われた。午前と午後の2回行われた走行の総合トップは2分04秒589の中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)

ここまで高橋巧(Team HRC)のCBR1000RR SP2の速さが抜け出ており、中須賀が駆るYZF-R1よりも鈴鹿の最高速では8km/h〜10km/h速かった。しかし今日の中須賀の最高速は高橋と同じ309.3km/h。マシンのバランスを崩してまで改良を加えてきたことが最終戦に来てマッチしているようである。

最終戦は木曜日の特別スポーツ走行からレースウィークがスタートする。木曜日の総合トップに立ったのは現在ランキングトップの高橋巧(Team HRC)2分05秒134。2番手に中須賀2分05秒861、3番手に野左根航汰(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)2分05秒925。この上位3台が2分05秒台。

本日のART合同走行では、高橋も2分04秒台に入れるが中須賀には僅かに及ばず総合2番手の2分04秒918。

ART合同走行総合3番手は野左根、2分05秒340。シーズン後半に入ってグンと速くなった野佐根。岡山では今季初優勝を遂げている。同じく後半戦から一気に速くなった水野涼(MuSASHi RT HARC-PRO. Honda)高橋巧と同じワークスマシンを貸与されただけではない、水野自身のフィジカルとメンタル強化トレーニングの成果が合わさって速くなった。水野は総合5番手。2分05秒891。野佐根と水野、この若手2名のライダーが最終戦でどうかき回すのかも注目である。

若手二人の間に割って入ったのが渡辺一馬(Kawasaki Team GREEN)2分05秒871で総合4番手。今シーズン、常にトップ5に入っているものの表彰台まであと少しと苦しい闘いが続いている。ベテランの域に達する渡辺の力強い走りに期待したい。上位5位までが2分05秒台であった。

マシンの軽量化を図り、フィーリングは良いと言うヨシムラスズキMOTULレーシングの加賀山就臣と渡辺一樹は総合7番手8番手につけた。

今シーズンは鈴鹿のみの参戦(鈴鹿2&4、鈴鹿8耐、最終戦)となる高橋裕紀(KYB MORIWAKI RACING)は久しぶりの全日本で2分08秒541で総合18番手につけた。

全日本ロードレース最終戦 MFJ GP SUZUKA ART合同走行の総合上位10位の結果は以下の通り。

1:#1 中須賀克行 YAMAHA FACTORY RACING TEAM 2’04.569
2:#13高橋巧 Team HRC 2’04.918
3:#4 野左根航汰 YAMAHA FACTORY RACING TEAM 2’05.340
4:#23 渡辺一馬 Kawasaki Team GREEN 2’05.871
5:#634 水野涼 MuSASHi RT HARC-PRO.Honda 2’05.891
6:#090 秋吉耕佑 au・テルルMotoUP RT 2’06.385
7:#12 加賀山就臣 ヨシムラスズキMOTUL RACING 2’06.458
8:#26 渡辺一樹 ヨシムラスズキMOTUL RACING 2’06.518
9:#64 岩戸亮介 Kawasaki Team GREEN 2’07.235
10:#35亀井雄大 Suzuka Racing Team 2’07.596

photo & text : Toshiyuki KOMAI