2019全日本ロードレース最終戦鈴鹿 公式予選

2019/11/02

高橋巧、驚愕のコースレコードを更新でダブルポールポジション獲得!

高橋巧(Team HRC)に死角は無いのか?レース1、レース2共にポールポジションを獲得。しかもQ1では自身が保持するコースレコードを更新、驚愕の2分03秒592をたたき出した。チャンピオン奪回に向けて着実に駒を進めている。

最終戦MFJ GPも2レース制だが日曜日に2つのレースが開催される。レース1は14周、レース2は20周で争われる。土曜日の公式予選は午前中にレース1のQ1、午後にレース2のQ2が行われる。

Q1開始早々、場内は騒然とする。高橋巧がいきなり2分03秒592のコースレコードを更新した。高橋自身「計測1周目が4秒6だったので“3秒台に入れば良いな”と思っていたら良いカタチでまとめられて正直自分でも驚きました。」と驚くタイムだった。しかし、2&4の時に「最終戦はコンディションが良ければ2分3秒前半から2秒台を狙いたいな、と思っていました。」とレコード更新を狙っていた。

シーズン前半戦は高橋巧に競り負けていた中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)だが、シーズン後半は巻き返しを図り4戦中3勝を挙げている。昨日のART合同走行でも総合トップに立っていた。Q1、自身のベストタイム2分4秒517を上回る2分4秒276をマークするものの高橋巧のタイムには及ばず2番グリッド。

3番手は野左根航汰(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)2分5秒080。野佐根も4秒台が見えるタイムまで伸ばしてきた。

Q2は15:20からの30分間。日射しはあるものの、空気はヒンヤリとして肌寒さを感じる。Q2でも高橋巧が早々に2分4秒385をマークすると明日の決勝レースを見据えてロングランを行った。「Q2はタイムも伸び悩んでいたし、明日の決勝レースと同じ時間なので、どれくらいのペースで走れるのか、どんな具合にタイヤがタレてくるのか、などを確認することと、自分がこの時間帯のコンディションに慣れるためにロングランをしました」

中須賀も2分4秒504まで詰めるが高橋巧に僅か及ばずレース2でも2番グリッド。野佐根もついに4秒台に入れてきた。2分4秒616で3番グリッド。これで4秒台で走れるライダーは3人となった。

レース1の4番グリッドは渡辺一馬(Kawasaki Team GREEN)2分5秒241。5番グリッドは水野涼(MuSASHi RT HARC-PRO. Honda)2分5秒671。

レース2の4番グリッドは水野(2分5秒796)、5番グリッドは渡辺一馬(2分5秒908)

お互いに絶対に負けたくない相手、水野と野佐根。今日までのところ野佐根に若干水をあけられた水野であるが,水野だって黙ってはいないだろう。決勝レースに向けてアジャストしてくると思われる。

ポールシッター記者会見:高橋巧

「Q1は自分の想像以上にタイムが出ましたが、Q2はコンディション変化の影響なのかタイムが伸びませんでした。明日のレース2を考えるともう少し考えなくてはいけないかなと思います。ポールポジションを獲れたのは嬉しいですし、後半戦に入ってあまり流れが良くなかったのでここで元に戻せたかな、と思います。2&4の時は四輪が走った後であのタイムが出たのに、ウィークに入って何故タイムが伸びなかったのだろうと思います。Q1に向けてマシンのセットを変更したのが良い方向に向かいました。鈴鹿サーキットは2&4から良いカタチで乗れているので、今までやって来たことを全て出して二つとも優勝できるように頑張ります。」

全日本ロードレース最終戦 MFJ GP SUZUKA レース1の上位10台は以下の通り

1:#13高橋 巧 Team HRC R 2’03.592
2:#1 中須賀 克行 YAMAHA FACTORY RACING TEAM 2’04.276
3:#4 野左根 航汰YAMAHA FACTORY RACING TEAM 2’05.080
4:#23 渡辺 一馬 Kawasaki Team GREEN 2’05.241
5:#634水野 涼 MuSASHi RT HARC-PRO.Honda 2’05.671
6:#26 渡辺 一樹 ヨシムラスズキMOTUL RACING 2’06.212
7:#090 秋吉 耕佑 au・テルルMotoUP RT 2’06.362
8:#12 加賀山 就臣 ヨシムラスズキMOTUL RACING 2’06.389
9:#75 前田 恵助 YAMALUBE RACING TEAM 2’06.650
10:#64 岩戸 亮介 Kawasaki Team GREEN 2’06.697

全日本ロードレース最終戦 MFJ GP SUZUKA レース2の上位10台は以下の通り

1:#13 高橋 巧 Team HRC 2’04.385
2:#1 中須賀 克行 YAMAHA FACTORY RACING TEAM 2’04.50
3:#4 野左根 航汰 YAMAHA FACTORY RACING TEAM 2’04.16
4:#634 水野 涼 MuSASHi RT HARC-PRO.Honda    2’05.796
5:#23 渡辺 一馬 Kawasaki Team GREEN 2’05.908
6:#26 渡辺 一樹 ヨシムラスズキMOTUL RACING 2’06.166
7:#090 秋吉 耕佑 au・テルルMotoUP RT 2’06.370
8:#64 岩戸 亮介 Kawasaki Team GREEN 2’06.388
9:#35 亀井 雄大 Suzuka Racing Team 2’06.875
10:#75 前田 恵助 YAMALUBE RACING TEAM 2’06.961

Photo & text : Toshiyuki KOMAI