2021全日本ロードレース開幕戦もてぎ 決勝レース2

2021/04/05

中須賀克行がダブルウィン!2位:渡辺一樹、3位:濱原颯道

JSB1000クラスの決勝レース2が開催された。中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)が優勝ダブルウィンを飾る。2位に渡辺一樹(YOSHIMURA SERT MOTUL)、3位に濱原颯道(Honda Dream RT 桜井ホンダ)。

お昼過ぎくらいから雨が落ちだし、ST1000クラスはウェット宣言。雨は止んで路面も乾いたのでJSB1000クラスはドライ宣言が出されて午後3時、23周による決勝レース2がスタート。ホールショットは清成が奪う。渡辺一樹、中須賀、加賀山就臣(Team KAGAYAMA)と続いて1コーナーに進入する。2コーナー立ち上がり加速で渡辺一樹が清成に並び3コーナー進入でトップを奪う。中須賀も4コーナーで清成のインから2番手に浮上する。

3コーナー進入で岩田悟(Team ATJ)が亀井雄大(Honda Suzuka Racing Team)をパスして5番手に浮上する。

オープニングラップは渡辺が制する。以下、中須賀、清成、加賀山、岩田、亀井、濱原、秋吉耕佑(MURAYAMA.TJC.RT)、名越哲平(MuSASHi RT HARC-PRO. Honda)児玉勇太(Team KODAMA)の上位10台。

トップを走る渡辺はレース1で「序盤にペースを上げられなかったことが敗因」と語っていた。レース2では序盤から飛ばして行くことを考えていたが、中須賀がそれを許すはずが無かった。渡辺の1’50.589に対して1’50.214。2人のタイム差は0.176。接近戦となる。

清成のオープニングラップタイムは渡辺、中須賀より約2秒遅く2周目に1.772秒の差を広げられる。しかし、3周目からほぼ同じタイムで周回、4周目には逆に約1秒速い1’49.397とただ1人49秒台に入れてその差を0.5秒にまで縮める。その清成の背後に亀井が迫り、先頭グループは4台のパックとなる。

セカンドグループは、加賀山、岩田、濱原の3台。上手いスタートを決めた加賀山。セカンドローからなら表彰台争いに絡める自信があったレース1ではブレーキアジャスターのトラブルで失速、悔しい10位だった。レース2ではチャタリングの症状に悩まされトップ4台に追いつきたいのだがラップタイムペースを上げられずにいた。12周目のS字で濱原にかわされ6番手となる。

渡辺、中須賀共に1分49秒後半とレース1よりもペースが遅い。“ST1000走行の後は路面コンディションが変わりグリップ感が掴めない”とコメントしていたがその影響もあると思われる。渡辺の第1・第2セクターの速さに中須賀は無理をせず、第3・第4セクターが速いので攻めどころを探る。中須賀も渡辺もグリップ感不足に悩みながら自分の得意とする要所要所で勝負しながら15周まで接近戦を展開する。その後方では亀井が清成をかわしてこちらも接近戦の3番手争いを展開する。

勝負が動いたのは16周目。雲行きが怪しくなりレース成立規定周回16周とスタート前に聞かされていた中須賀はこの辺りから前に出ようと考えていた。16周目のヘアピンで僅かに膨らんだ渡辺のインに中須賀が飛び込み立ち上がりで交錯、接触するが幸い両者とも転倒せずにレースを続行する。そして18周目のヘアピンでコンパクトなラインを通る中須賀はクロスラインで渡辺をパス、ついにトップに浮上する。

49秒台で走行していた清成だが13周目に50秒台、翌14周目には51秒台に落ちた。そのままピットイン、戦列を離れる。そしてここまで上位にくらいつく好走を魅せてきた亀井が20周目にマシントラブルで残念ながらリタイヤ。この辺りから再び雨が落ちてくる。中須賀は赤旗をアピールするが気づかれない。渡辺は赤旗は掲示されないかもしれないとペースを緩めずに追い上げる。22周目の第3コーナーで渡辺が中須賀をかわした直後に赤旗掲示。20周終了時点でのコントロールライン通過で順位が確定、中須賀が優勝でダブルウィンを飾る。

清成、亀井がいなくなったことで濱原と加賀山の闘いは表彰台を賭けたものとなる。雨が再び降り出した21周目の5コーナーで濱原が止まりきれず膨らんだ隙をついて加賀山が前に出て3番手に浮上するが赤旗掲示。20周終了時点での順位で確定するため、濱原3位、加賀山は4位でフィニッシュとなった。

5位に津田一磨(BabyFace POWERED by YOSHIMURA)、6位に秋吉、7位に名越、8位に児玉、9位に山川明(will-raise racingRS-ITOH)10位に中富伸一(Waveinn-R)の上位10台であった。

優勝:中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)

「いつ雨が降ってくるか分からなかったのでスタートから前に出たかったのですが、路面コンディションのせいか、最後までタイヤのグリップ感が掴めませんでした。そんな中、渡辺選手のラップタイムが速く、序盤はついていくのに必死な状態でした。そのうち渡辺選手の速いセクター、自分の速いセクターがわかり、勝負できるなと思いました。雲行きも怪しくなってきて16周が規定周回と聞いていたのでその後に仕掛けようと考えていました。渡辺選手を抜いてプッシュし始めた時から雨が降り始めてきました。赤旗のアピールをしましたが気づかれず、後ろから渡辺選手が猛プッシュしてきて、3コーナーで抜かれた時に赤旗が出ました。でも勝利は勝利なのでこの状況下でうまくコントロールできたかな、と思います。」

2位:渡辺一樹(YOSHIMURA SERT MOTUL)

「レース1では序盤にペースを上げられなかったのが課題でした。今日はそのようなことが無いようにできるだけ自分のペースで走ろう、と考えていました。また、レース1の車体のままだと勝負どころを作れないな、と感じたので今朝の朝フリーに向けてセットを変えました。さらに朝フリーから決勝に向けてもセットをもう一段変えました。それが上手くいったと思います。但しまだ、自分にアジャストするチカラが足りていないので中盤から後半にかけてペースを上げられませんでした。自分のミスもあり、中須賀選手に前に出られてからはジリジリと差をつけられてしまいました。」

3位:濱原颯道(Honda Dream RT 桜井ホンダ)

「スタートで失敗してセカンドグループからなかなか抜け出せず、抜け出せたときにはトップグループの4台は遙か前にいました。清成選手、亀井選手が戦線離脱したのでチャンスだと思いペースを上げて行ったのですが最後にもう一度雨が降ってきたので思い切りペースが下がってしまいました。その時に加賀山選手に抜かれたのですがその周に赤旗掲示。赤旗によるラッキーな3位表彰台ですが嬉しく思います。」

全日本ロードレース開幕戦もてぎ決勝レース2の上位10台は以下の通り。

優勝:#7中須賀 克行 YAMAHA FACTORY RACING TEAM
2位:#14渡辺 一樹 YOSHIMURA SERT MOTUL
3位:3濱原 颯道 Honda Dream RT 桜井ホンダ
4位:#10加賀山 就臣 Team KAGAYAMA
5位:#15 津田一磨 BabyFace POWERED by YOSHIMURA
6位:#18秋吉 耕佑 MURAYAMA.TJC.RT
7位:#25名越 哲平 MuSASHi RT HARC-PRO. Honda
8位:#13児玉 勇太Team KODAMA
9位:#12 柳川 明 will-raise racingRS-ITOH
10位:#18 中富 伸一 Waveinn-R

Photo & text : Toshiyuki  KOMAI