2021全日本ロードレース第2戦鈴鹿 特別スポーツ走行

2021/04/22

渡辺一樹が急遽スポット参戦!特別スポーツ走行は中須賀克行、渡辺一樹、名越哲平がトップ3

全日本ロードレース第2戦が三重県の鈴鹿サーキットで開幕した。今大会は前週に事前テストがなかったので木曜日の特別スポーツ走行からスタートした。また、今大会はSuper Formulaとの併催のため路面コンディションの変化への対応が課題となってくる。

午前中40分間、午後40分間の2本の走行。総合トップは中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)1本目は中古タイヤで走行したがコンディションが思わしくなくセットが決まらなかった。午後の2本目に新品タイヤを入れて良い感触を掴めた。2分5秒449。ただ1人5秒台に入れた。

「今日は風も強くて特に午前中は路面コンディションがあまり良くありませんでした。中古タイヤで走行しましたが良い結果が得られませんでした。今回は1日多いのでタイヤの本数制限を気にしながらその中でうまくセットを決めていきたいと思います。また、今回は四輪との併催なので路面コンディションが変わるのでその変化に対応できるようにしてきたいと思います。エントリー台数が多くタイム差もかなりあるので走りのリズムが取りにくいのですがそこも上手く合わせていきたいと思います。」

2番手は渡辺一樹(YOSHIMURA SERT MOTUL)2分6秒851。世界耐久選手権のルマン24時間が延期となったため急遽この鈴鹿ラウンドにスポット参戦が決まった。鈴鹿8耐を見据え、鈴鹿を走れることは意義が大きい。前戦もてぎでの良い流れのまま鈴鹿入りした。しかし2本目のセッション終盤に1コーナーで転倒。ケガの具合の詳細な情報は入ってきていないが大事には至っていないようである。

総合3番手は名越哲平(MuSASHi RT HARC-PRO. Honda)2分8秒087。ブリヂストンタイヤの乗り方にまだ苦戦しているようである。但、トップグループと同じタイヤを履きこなせないと勝負の土俵には登れない。まだトップとの差は開いてるが懸命に乗り方を試行錯誤している。

「3番手とは言えこのタイムですのでまだまだです。鈴鹿は自然とタイヤに荷重がかかりますので、もてぎよりはタイヤについての理解がしやすいです。ですがまだフロントタイヤには対応できていません。現在は車体に助けてもらっている部分が多いので、もっと乗り方でタイヤの理解を深めないといけないと思っています。明日もART合同走行がありますのでその時間を有効に使って予選までにはあと2ステップくらいは上げたいです。」

4番手には加賀山選手(Team KAGAYAMA)、5番手に津田一磨(BabyFace POWERED by YOSHIMURA)と続く。

全日本ロードレース第2戦特別スポーツ走行の上位10台は以下の通り。

1:7 中須賀克行 YAMAHA FACTORY RACING TEAM 2’05.439
2:14 渡辺一樹 YOSHIMURA SERT MOTUL 2’06.851
3:25 名越哲平 MuSASHi RT HARC-PRO. Honda 2’08.087
4:10 加賀山就臣 Team KAGAYAMA         2’08.737
5:15 津田一磨 BabyFace POWERED by YOSHIMURA 2’08.766
6:6 岩田悟 Team ATJ 2’08.807
7:41 日浦大治郎 Honda Dream RT 桜井ホンダ 2’08.963
8:3 濱原颯道 Honda Dream RT 桜井ホンダ 2’09.090
9:16 中富伸一 Waveinn-R          2’09.258
10:12 柳川明 will raise racing RS-ITOH 2’09.259

Photo & text : Toshiyuki KOMAI