2021全日本ロードレース第6戦岡山 公式予選

2021/09/04

開始直前の雨でザワついたがドライの予選。中須賀克行がポールポジション、2番手清成龍一、3番手亀井雄大

前日の雨は止み曇り空のサーキット。濡れていた路面は午前中には乾き、JSB1000クラスはドライコンディションで開催されると思っていた矢先、突然のにわか雨。みるみる路面は黒くなっていった。「WET宣言」が発せられ、各チームは対応に追われた。しかし、雨はそれ以上降らずドライタイヤで走れるコンディション。

午前中に行われたST1000クラスの予選は路面が乾くのを待ってなかなかコースインしなかったが、今回はまた雨が降り出すかもしれないと言う懸念から各車早々にコースイン。

JSB1000クラスの公式予選はノックダウン方式。35分間のQ1で上位10台を決め、15分間のQ2でポールポールポジションから10位までを決める。前日のART合同走行で総合3番手の秋吉耕佑(MURAYAMA.TJC.RT)が序盤にタイムを出しリーダーボードのトップに立つ。しかし、各車徐々にタイムを刻み、中盤に中須賀が1分31秒台に入れてリーダーボードのトップに立つ。清成龍一(Astemo Honda Dream SI Racing)、濱原颯道(Honda Dream RT 桜井ホンダ)、名越哲平(MuSASHi RT HARC-PRO. Honda)、岩田悟(Team ATJ)と続く。

終盤、Q2進出をかけた10位争いが激しくなる。津田一磨(BabyFace POWERED by YOSHIMURA)、児玉勇太(Team KODAMA)、山口辰也(TOHO Racing)が順位を入れ替えながら走行を続ける。最終ラップに山口がベストタイムをマークしてQ2進出を果たした。

Q2に駒を進めたのは、中須賀、清成、濱原、名越、岩田、加賀山就臣(Team KAGAYAMA)、山口、亀井雄大(Honda Suzuka Racing Team)、関口太郎(SANMEI Team TARO PLUSONE)、秋吉の10台。

10分間のインターバルの後に行われたQ2。やはり中須賀が速い。5周目にこのウィークに入ってベストの30秒台に入れる1分30秒672をマーク。このタイムでポールポジションを獲得。以降も30秒台を連発。アドバンテージのある持ちタイムを刻んだ。

「またいつ雨が降るのか分からないので序盤からタイムを出しに行きました。Q2に残らなければ意味が無いので。先週のテストでマークした31秒1を越えたいと思っていたので30秒6のタイムには満足しています。自分の思うタイミングでタイムを出せたし、アベレージもしっかりと刻めたので良い予選でした。明日は自分の力をしっかりと出し切れるように集中して走ります。」

2番手グリッドは清成龍一。Q1ではセットの確認のため長い周回を重ねた。前日のART合同走行ではウェットで良い感触を得ていたがドライでも良い流れに向かっているようである。タイムもこのウィークベストの31秒台に入れる1分31秒497。

3番グリッドに最終ラップにベストタイムを刻んだ亀井。1分32秒076。第5戦鈴鹿の転倒で骨折のケガを負い、足をひきづながらの歩行だがここまでタイムを詰めてきた。

「今日はブレーキにちょっとトラブルを抱えていましたが、事前テストでマークしたタイムを上回ることができました。フロントロウを獲れて良かったです。脚の怪我は完治していません。右コーナーが踏んばれずに辛いです。明日は24周と長いので行けるところまで全開で行って足が厳しくなったらその時に考えます。」

また、本日決勝レースが行われたJP250・インタークラス(INT)で篠崎佐助(TEAM TEC 2 & YSS)が最終戦を待たずにシリーズチャンピオンを決めた。7年ぶりに全日本に復活したその年にチャンピオンを獲得した。

全日本ロードレース第6戦 岡山 公式予選の上位10台は以下の通り

1:7 中須賀克行 YAMAHA FACTORY RACING TEAM 1’30.672
2:2 清成龍一 Astemo Honda Dream SI Racing 1’31.497
3:11 亀井雄大 Honda Suzuka Racing Team 1’32.076
4:10 加賀山就臣 Team KAGAYAMA 1’32.257
5:6 岩田悟 Team ATJ 1’32.304
6:23 濱原颯道 Honda Dream RT 桜井ホンダ 1’32.378
7:25 名越哲平 MuSASHi RT HARC-PRO. Honda 1’32.380
8:18 秋吉耕佑 Kosuke.TJC.RT 1’32.719
9:26 山口辰也 TOHO Racing 1’32.908
10:9 関口太郎 SANMEI Team TARO PLUSONE 1’34.204

Photo & text : Toshiyuki  KOMAI