全日本ロードレース選手権第5戦が8月28日、モビリティリゾートもてぎで開幕。JSB1000クラスはA.R.T.合同走行2セッションが行われ、#45長島哲太(DUNLOP Racing Team with YAHAGI)が1分47秒326をマークして初日の総合トップに立った。
午前のSession1はドライコンディションで行われ、#88水野涼(SDG DUCATI Team KAGAYAMA)が1分48秒318でトップ。#4野左根航汰(Astemo Pro Honda SI Racing)が1分48秒362、長島が1分48秒512で続いた。
午後のSession2では各ライダーがタイムを大きく更新。長島が1分47秒台へ突入すると、水野も1分47秒957までタイムを縮めた。3番手には1分48秒188を記録した#85津田拓也(Team SUZUKI CN CHALLENGE)が入り、野左根、#1中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)と続いた。
トップの長島は「ドライはだいぶいい形でまとめられました。このコンディションの中では悪くないと思います」とドライでの仕上がりに手応えを感じている。1分47秒326はレース用タイヤで記録したもので、「ロングランをこなしながら別仕様のタイヤも試してそれがうまくはまりました」という。マシン、タイヤともに進化を感じており、「戦えるところまで来た」と自信をのぞかせた。
2番手の水野。昨年までの水野ならトップを奪われたら機嫌が悪くなっていたところだが今シーズンは意に介さない。鈴鹿8耐の後にスポーツ走行に参加して1分47秒3を記録していたのでそこまでの伸び代はあると踏んでいる。
午後はレースを想定してロングランを行い、1分49秒前半のペースを刻みながら、残り2周ほどでベストタイムを記録。「自分的には納得いくところまでは上げられました。ネガティブな要素はありません」と、決勝へ向けた仕上がりに手応えを感じている。
さらにこれまではハードタイヤを履くと耐久性はあるもののタイムを上げられないことが多かったという。しかし、今回「ハードも履けるセットアップ、パッケージが見つかりました。それは今後に向けてもすごくポジティブです」と語った。「もてぎはすごく相性もいい。連勝というより、もてぎは勝ちたいです。バイクもそうだし、自分もここは得意だと思っています」だが長島や津田らライバルの速さも警戒し、「いつもとまた展開が変わるかなと思います」と混戦を予想する。
3番手に食い込んだ津田も好感触だ。進化をするために敢えてマシンのバランスを崩してセットアップを詰めてきたがなかなかうまく進まず前半戦は「自信をなくすぐらい」苦戦していた。
しかし鈴鹿8耐を契機にバランスが取れ始めた。ここもてぎではマシンとタイヤの組み合わせを見直したことで状況が好転。「明らかに前半戦より今はいい。ちゃんと走れています」と手応えを語った。
対照的に5番手の中須賀は「正直二歩ぐらい遅れている状況です」と厳しい自己評価。Session2では1分48秒441まで上げたものの、「パワーを路面へ十分に伝え切れていない」ことを課題に挙げる。路面を張り替えたことでグリップ力は上がったがその分タイヤへの攻撃性も上がった。
それでも「開幕よりは攻撃性は低くなっています。でもまだパワーを伝えきれていませんね。でもスタッフもいろいろ考えてくれています。うまくハマるように準備したいです」と、予選、そして決勝へ向けて修正を進める。
長島、水野が1分47秒台、津田、野左根、中須賀が1分48秒台と上位は接近。長島の好調ぶりに加え、復調してきた津田が上位争いに加わったことで、いつもとは少し違う顔ぶれとなった初日のもてぎ。天候も含め、土曜日の予選、そしてRace1へ向けて勢力図がどう変化するのか注目だ。
1:#45 長島 哲太 DUNLOP Racing Team with YAHAGI 1’47.326
2:#88 水野 涼 SDG DUCATI Team KAGAYAMA 1’47.957
3:#85 津田 拓也 Team SUZUKI CN CHALLENGE 1’48.188
4:#4 野左根 航汰 Astemo Pro Honda SI Racing 1’48.266
5:#1 中須賀 克行 YAMAHA FACTORY RACING TEAM 1’48.441
6:#92 國井 勇輝 SDG Team HARC-PRO.Honda 1’48.458
7:#6 岩田 悟 Team ATJ 1’48.730
8:#10 鈴木 光来 Team ATJ1’48.765
9:#95 西村 硝 S-SPORTS SUZUKI 1’48.872
10:#5 伊藤 和輝Team SAKURAI HONDA 1’49.474
Photo & text:Toshiyuki KOMAI






















