鈴鹿サーキットモータースポーツファン感謝デー二輪合同テスト①

2023/03/12

鈴鹿サーキットモータースポーツファン感謝デー二輪合同テスト①

毎年恒例の鈴鹿サーキットモータースポーツファン感謝デーが3月4日(土)、5日(日)に開催された。その翌日にファン感謝デーに参加したチーム・ライダーによる二輪合同テストが行われた。全日本ロードレース、鈴鹿8耐のカテゴリ混走で8チーム11人のライダーが走行した。

今シーズンのJSB1000クラスで大きなトピックスといえばガソリンの変更だ。ハルターマン・カーレス社の100%非化石由来原料のカーボンニュートラル燃料を導入する。今回のテストで新燃料を使用したチームは少なかったが3月下旬の事前テストでは全チーム使用する。

午前1時間、午後1時間の2時間の走行枠。今年も四輪Super Formulaとの混走なので路面コンディションが変化したが、約半年ぶりの鈴鹿、身体の慣らしとシェイクダウンの意味合いが強いテストなのでシャカリキにタイムを出しに行くと言う感じではなかった。

中須賀克行:「新しい燃料は燃えにくいので調整が必要だが順調なスタートが切れた」

その中で総合トップはやはり中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)。カーボンニュートラル燃料で走行したにも関わらず2’05.976 といきなりの5秒台をマークした。

「マシン自体は去年から変わっていません。成熟度を増した感じです。大きいのはやはり燃焼ですね。燃えにくいので反応が遅れて出てくるのでマップの調整などが必要です。また爆発しにくい状態なのでエンブレが効いたり効かなかったりバラツキがありました。他方、パワーが出ない分タイヤがスピンしなくなるポジティブな面もありました。いずれにしろ微調整で収まる範囲ですしリズム良く走れて順調なスタートが切れたイメージです。

今シーズンもやることはひとつです。しっかりと準備をして一戦一戦をしっかりと勝つこと。そこにしっかり集中したいと思います。」

岡本裕生:「2年目の今年は結果を求められる」

2番手はチームメイトの岡本裕生、2’06.010。昨シーズンの途中の怪我で思うように走れなかった初年度。ワークス体制で2年目に挑む。

「四輪の後は路面コンディションが変わっていたのですが自分にはまだ引き出しが少ないので路面に応じた走り方・タイムを出せませんでした。課題はたくさんありますが今日の後半は自分が思っていたよりタイムが伸びてフィーリングが良かったです。カーボンニュートラル燃料は燃えにくいのでマップや燃調が必要だと思います。場所によってエンジンの吹け方も違うのでそう言うところを見分けながら走らなくてはと思います。(ワークスチームと言う)素晴らしい体制に置いてもらっていることに感謝しています。だからこそ今年は結果を求められるので気を引き締めて頑張ります」

 

亀井雄大:「やっぱりそんなに甘くはないですね」

長年ホンダに乗ってきたが今年ヨシムラに電撃移籍した亀井雄大(YOSHIMURA SUZUKI RIDEWIN)が初めてマシンに乗り込んだ。ベストは2’09.562。亀井の鈴鹿ベストは2分6秒5。初めてのバイク、しかも渡辺一樹のセットで乗り込んだのでこのタイムは織り込み済み。とは言え悔しそうであった。

「そんなに甘くはないと思っていましたがやはり出ませんでしたね。今日はテストメニューがものすごくたくさんありました。自分がセットを出すというよりは、チームが作ったバイクに乗って自分がどんな走りをするのか、電子制御にどんなセットを要求してくるのかを見たかったみたいです。
CBRとは全然違いますね。よく曲がります。S字区間は明らかに速く走れました。これからどうやってセッティングしていくか、ネタはたくさんあるのですがそれがGSX-Rに合うかどうか。チームと話し合いながら事前テストに臨みたいと思います。」

唯一のワークス体制を敷くYAMAHA FACTORY RACING TEAM。絶対王者:中須賀克行は現在23連勝。その記録をどこまで伸ばすのか。その記録にストップをかけるのが2年目の岡本裕生か。中須賀を追い込んだヨシムラに移籍した亀井雄大がどこまでパフォーマンスを発揮できるか、目が離せないシーズンとなるだろう。

Photo & text:Toshiyuki KOMAI