全日本ロードレース 最終戦鈴鹿 決勝レース2

2014/11/03

いよいよ今シーズンのチャンピオンが決まる全日本ロードレースJSB1000クラス決勝レース2。J-GP2クラス決勝前から雨が降り出し、レース2はウェットコンディションのため当初予定の15周から10周に減算され、超スプリントレースとなりました。
今シーズンの最後の決勝レースがスタート!ホールショットは山口辰也選手が奪います。しかしすぐさま高橋巧選手が奪い返し、山口選手、中須賀克行選手、藤田拓哉選手、加賀山就臣選手の順にS字コーナーに進入します。オープニングラップは、高橋選手、中須賀選手、山口選手、加賀山選手、渡辺一樹選手、藤田選手のトップ6。

2周目、中須賀選手が高橋選手をとらえてトップ浮上、誰もがここからチャンピオン争いが展開されると思っていた矢先、4周目のシケインで高橋選手がマシントラブルでまさかのストップ。そのままリタイアとなってしまいました。

しかし、中須賀選手のチーム(ヤマハYSPレーシングチーム)はサインボードで高橋選手のアウトを知らせませんでした。これは「気を緩めて転倒するかもしれないから(過去にもあったので)気を抜くかず集中していけ」と言うメッセージだと思う」と中須賀選手はレース後の記者会見で語っていました。

単独トップとなった中須賀選手に前が空いた加賀山選手がひたひたと迫ります。雨の予選では2番グリッドを獲得、雨を得意とする加賀山選手は5周目、中須賀選手の2分18秒508に対し、2分17秒397と約1秒速いタイムで追い上げます。

そしてついに8周目の130Rでなんとアウト側から中須賀選手をパス、トップに浮上します!その後もアクセルを緩めることなく攻め続けた加賀山選手は9周目に2分17秒211のファステストラップをたたき出し、そのままチェッカー!中須賀選手に2秒7もの差をつけて今季2勝目を挙げました。2位は中須賀選手、3位には序盤8番手まで順位を落としたもののジワジワと順位を上げてきた津田拓也選手が入りました。

そして注目のチャンピオンは、中須賀克行選手が見事3年連続、5度目のチャンピオンを獲得しました!3年連続はチャンピオンは平忠彦選手(1983年から1985年)、藤原儀彦選手(1987年から1989年)に次いで3人目の快挙です。

JSB1000クラス レース2の上位10位の結果を下記いたします。
優勝:加賀山就臣選手 Team KAGAYAMA
2位:中須賀克行選手 ヤマハYSPレーシングチーム
3位:津田拓也選手 ヨシムラ スズキ シェルアドバンス
4位:山口辰也選手 TOHO Racing with MORIWAKI
5位:中富伸一選手 HiTMAN RC甲子園ヤマハ
6位:渡辺一樹選手 TEAM GREEN
7位:柳川明選手 TEAM GREEN
8位:藤田拓哉選手 PATLABOR DOGFIGHTR YAMAHA
9位:Josh Hook選手 F.C.C. TSR Honda
10位:今野由寛選手 MOTOMAPSUPPLY

photo & text : koma

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