snapshot④- 素肌にレーシングスーツ:加賀山就臣-

2020/05/15

新型コロナウィルスの影響で2020年の開幕を迎えられない全日本ロードレース選手権。感染し亡くなられた方々のご冥福をお祈りすると共に、感染された方々の早期回復と皆様の健康をお祈り申し上げます。

Racing Heroesでは過去に撮影した写真の中から独断と偏見でセレクト、その時のエピソードと共にランダムに掲載していきます。

加賀山就臣、言わずと知れた日本を代表するライダーである。世界で鍛えられた力強いその走りはファンを魅了する。また『野性獣』の異名を持つワイルドさも魅力のひとつである。写真は2010年の鈴鹿8耐でのひとコマ。素肌にレーシングスーツ。インナースーツを着用するライダーがほとんどであるが、素肌に直接と言うのは加賀山と藤原克昭くらいではないだろうか。(MotoGPのランディ・ドゥ・プニエも素肌にレーシングスーツだった)

2007年ヨシムラから鈴鹿8耐に参戦して優勝。2008年ゲリラ豪雨の鈴鹿8耐、1分30秒以上空いていたカルロス・チェカとの差を信じられないラップタイムで猛追、抜き去った直後の第1コーナーで足元をすくわれて転倒。すぐにコース復帰してピットイン。ヘルメットも脱がずに修理が終わるまでずっとマシンのそばに居た。加賀山の走りに胸を熱くするファンは多い。

photo & text : Toshiyuki KOMAI